ザ・キラーズ、秋頃リリース予定だという新作『Battle Born』について語る

ザ・キラーズ、秋頃リリース予定だという新作『Battle Born』について語る

2008年のサード・アルバム『デイ・アンド・エイジ』以来となる新作『Battle Born』の制作に取りかかっているザ・キラーズだが、ここ1年ほどみっちりとレコーディングを続けてきたもののまだ仕上がってはいないそうで、ドラムのロニー・ヴァヌッチは今度の新作がアルバムのタイトルにふさわしく難産なものになっていて、「すごくしんどい4枚目になってるよ」と語っている。

プロデューサーにはヴォーカルのブランドン・フラワーズのソロ『フラミンゴ』にも参加したブレンダン・オブライエンやダニエル・ラノワのほか、スティーヴ・リリホワイトやビョークのコラボレーション・パートナーとして知られるデミアン・テイラーなどが迎えられているとか。ロニーによれば、もともとアルバムが仕上がってから誰にプロデューサーを任せるか決めたかったのだが、そんな器用なことができるバンドではないから早いうちからさまざまなプロデューサーに声をかけることになってしまったとのことだ。

ただ、ブランドンはどんなにプロデューサーを揃えてみたところで「ぼくたちが一緒になるとどうしてもある特殊なタイプの曲を書きがちなんだ」と楽曲はいたってザ・キラーズ的なものになっていると語っている。これまでさまざまな曲名が明らかにされてきているが、"Heart of a Girl"、"Flesh and Bone"、"Carry Me Home"などといった曲が典型的なザ・キラーズ・チューンとなっていると『ローリング・ストーン』誌は伝えている。特にアンセム的なのは"Runaways"という曲だそうで、これは2009年からライヴでも披露しているが、あまり受けなかったのが腹立って余計周到に仕上げてきた曲だそうだ。

なお、『Battle Born』とはザ・キラーズの地元であるラスヴェガスのあるネヴァダ州のキャッチフレーズで、米墨戦争でメキシコからアメリカ領となり、アメリカ南北戦争中に州に昇格したという背景からネヴァダは「Battle Born」、つまり「戦禍で生まれた」州と呼ばれている。そんなタイトルについてブランドンは「ある意味、アメリカ人はみんな戦いの中から生まれてるんだよ。ぼくたちの先祖はみんなよりよいものを求めてこの地に来たんだからね」と語っている。

気になるリリース時期は秋頃になりそうだが、「歳を取れば取るほど難しくなってくるんだよ」とロニーは説明している。「カジノでの仕事なんかやってられっかよって感じてた頃と同じだけの労力と気持ちを込めていきたいからね。みんなでそれをどうにか形にしようとしてるんだ」
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