アゲインスト・ミー!のトム・ゲーブルの性転換をガスライト・アンセムらが応援

アゲインスト・ミー!のトム・ゲーブルの性転換をガスライト・アンセムらが応援 - アゲインスト・ミー! 2010年作品『White Crosses』アゲインスト・ミー! 2010年作品『White Crosses』

アゲインスト・ミー!のトム・ゲーブルはかねてから性同一性障害に悩まされていて、この度ホルモン療法などを行いつつ女性として生きていくことを『ローリング・ストーン誌』で明らかにしていて、いずれローラ・ジェイン・グレイスと名乗っていくことを明らかにしている。ただ、これまでの妻ヘザーとは結婚し続けていくそうで、ヘザーは自分が抱えている問題を「驚異的にまで理解してくれた」とトムは語っている。

ロックでも性転換を試みたアーティストは珍しいのでトムはあえてオープンにしていくことにしたと語っているが、こうしたトムの決意をレズビアンとして知られるティーガン・アンド・サラは「とてつもなく果敢なこと」と称えていて、同じようにトムへの称賛や激励が続々と伝えられている。

名誉棄損に対抗するゲイとレズビアン連合(GLAAD)は「人生を誠実にまっとうしたいと
いうトムの決意は個人的に大きな前進を意味するだけでなく、性転換者と公平に接しようという全国的な論議をより活性化させる足がかかりともなる」と評価している。

また、ガスライト・アンセムもバンドのフェイスブックで次のようにトムへの支持を表している。
「するとトムはこれからローラになるんだね……しかし、2012年にもなって今もインターネットで他人の人生にケチをつけてはその人の人生における選択を理由にその人を貶めたり、敵意を露わにする人がいるとはね。こうしたことを経験し、結局、平穏をえられず、自殺してしまう人たちについてどう考えているんだろう? そうなってしまう方が今度のトムの決意よりまともだと思う? あるいは逃避からものすごいドラッグ中毒になって自分の人生も家庭もめちゃくちゃにする方がましかな?」

「たとえば、トムをそっとしておいてあげるという選択はどんなものだろう? あんたの偏見や意見などとは無関係に他人にはその人なりの人生の選択をしてもらうというのはどうだろう? これは人が要求される決断のなかでも最も大変なもののひとつだよ。ぼくのごく貧弱な知識を合わせても、それでもトムは生まれたその瞬間から自分がずっと間違った存在として生かされてきたという思いを味わってきたいうことを意味するからね。これはぼくたちの99パーセントが理解できないことでもあるんだ。あんたが賛成しようがしまいが、これはあんたの人生じゃないんだよ」

その一方でセンシズ・フェイルはフェイスブックで「自身の幸福を追求することになっておめでとう。パンク・ミュージックは自由な心と開かれた気持ちを持った人たちのためのもので、怖れと弱さのためのものではないよ」とトムを激励している。

トクシック・ブリードは「女性になろうと決意したトム・ゲーブルについては支援の気持ちしかない」とツイートしている。

ダウンロード・フェスティヴァルは「トム・ゲーブルにリスペクト。トムのやっていることには度胸が必要だ。幸運を祈ります」とツイートしている。

アイ・アム・ザ・アヴァランチのヴォーカルのヴィニー・カルアナは次のようにツイートとしている。「ぼくのトム・ゲーブルについての意見はいいソングライターだってこと」。

モーテル・ライフは「トム・ゲーブルに全面的にリスペクト。トムをやっていることをやるには公的にも、一般的にも勇気がたくさん必要だ」とツイートしている。

サーカ・サヴァイヴは「アゲインスト・ミー!のトム・ゲーブルの報せにぎこちなさを覚えた人はこのすごいヴィデオを観るべきだ」とライフ・オブ・アゴニーのヴォーカルのキース・カプートのヴィデオ"Got Monsters"を紹介している。キースは昨年の7月に男性から女性への性転換を試みて、女性となったミーナ・カプートとして制作したのがこのヴィデオだとか。

キース・ミーナ・カプートによる"Got Monsters"のヴィデオはこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=D9GhaCdLtd4
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