マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、新作にはドラムンベースもあると語る

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、新作にはドラムンベースもあると語る - マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 1991年作品『ラヴレス』マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 1991年作品『ラヴレス』

5月30日に1988年の『イズント・エニシング』と91年のセカンド『ラヴレス』のリマスタリング再発をリリースするマイ・ブラッディ・ヴァレンタインだが、ヴォーカルとギターのケヴィン・シールズは今年中にリリースする予定だという新作について、ドラム・アンド・ベース的な方向も取っていると語っている。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインは『ラヴレス』以降、90年代半ばから新作に取りかかっていたとされているが、その後、バンド内の不和やレーベルとの確執がもとでそのまま作品は棚上げになり、バンドは『ラヴレス』以降は新しいリリースを一切していない。

『ザ・クワイエットアス』の取材に応えたケヴィンは新作は「もうちょっとで仕上がる」と語っていて、またドラムンベース的なトラックも1曲収録することになりそうだと明らかにしている。

「ひとつドラムンベース曲があって、これはぼくたちがドラムンベースをやっていたのに結局なにもリリースしなかった時期のトラックなんだ。実際、新しいサウンドを当時のぼくたちは作りかかっていて、このトラックはそのサウンドを体現しているわけじゃないんだけど、いずれにしても1993年から94年くらいはスローにした感じのドラムンベースみたいな音をやってたんだよ」

さらにケヴィンはこう続けている。「……その時期やアプローチからの残り物が1トラックあったっていうことなんだよ。つまり、ドラムンベースをゆっくりさせたようなものっていうね。ただ……これはこれでやっぱりすごく速いんだよね」。

さらにケヴィンはこれまでの2枚と比較すれば、新作は『ラヴレス』よりは『イズント・エニシング』の方に近い内容になっていて、「ギターの大部分がかなりアグレッシヴだ」と説明している。

そもそもいつ仕上がるのかという問いに対してケヴィンは今8曲目を仕上げているところで、「あとは9曲目を最初からレコーディングしなきゃならないだけなんだ。それから全部ミックスしなきゃならないんだ。でも、これは問題ないんだよ、ぼくはミックスをやるのは遅くないからさ」

バンドは『イズント・エニシング』と『ラヴレス』の再発のほか、コンピ盤『EP's 1988-1991』も同時にリリースするが、こちらはクリエイションに移籍してからの4枚のEP『You Made Me Realise』『Feed Me With Your Kiss』『Glider』『Tremolo』の内容と、レア音源や未発表音源が7トラック収録されている。

また、先頃にはバンドのベースのデビー・グージがプライマル・スクリームのツアー・ベーシストとして参加することになったことが発表されている。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのほか、ザ・スノウ・ポニーやビキニ・ミュータンツなどにも加わったことのあるデビーだが、前ベースのゲイリー“マニ”モーンフィールドがザ・ストーン・ローゼズ再結成に参加するためプライマルを脱退したため、その後任を務めることになった。


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