クイーンのロジャー・テイラー、クイーンの完全再現ライヴ・ツアーについて語る

クイーンのロジャー・テイラー、クイーンの完全再現ライヴ・ツアーについて語る - クイーン 1974年作品『クイーンⅡ』クイーン 1974年作品『クイーンⅡ』

5人編成のバンドにヴォーカルを4人立ててクイーンの楽曲を完全再現するクイーン・エクストラヴァガンザ・ツアーに乗り出すクイーンのドラムのロジャー・テイラーとギターのブライアン・メイだが、ロジャーはさすがに亡くなったフレディ・マーキュリーのホログラムと共演するのは気が進まないと語っている。

ツアーは5月26日からカナダとアメリカで26公演行われるものになっているが、ロジャーは今回のエクストラヴァガンザ・ツアーは特に楽曲を正確に再現することを目指したものになっていて、"ボヘミアン・ラプソディ"も細部にまで忠実にライヴとして再現すると次のように語っている。

「これまでできなかったことをやれることになるんだよ。すべてのハーモニーも、レコードに入っているちょっとしたパートも、今回はやれるようになるんだ」

また、ヴィジュアル的にも相当に凝ったステージになるそうで、U2の360°ツアー、ザ・ローリング・ストーンズの一連のツアー、ピンク・フロイドのザ・ウォール・ツアーなどのデザインを手がけたマーク・フィッシャーのステージ・デザインによるものになるという。ロジャーとしては普通のものをプレゼンテーションするようなことでは不本意だそうで、ライヴの観せ方の手本を示したいと語っている。

エクストラヴァガンザ・ツアーでは、メイン・ヴォーカルにマーク・マーテルが据えられているが、マークの歌そのものについてはフレディにあまりにも酷似していて「薄気味悪いくらいだよ」とロジャーは語っている。

その一方で、ヴォーカルに人気オーディション番組の『アメリカン・アイドル』出身のアダム・ランバードを立てたヴァージョンのクイーン公演もイギリスのソニスフィア・フェスティヴァル出演として予定されていたのが、3月にフェスそのものが中止に追い込まれている。しかし、その後、アダムとのヴァージョンも公演として組み直され、エクストラヴァガンザ・ツアー終了後の6月と7月にロンドンのほか、ロシアのモスクワとウクライナ、ポーランドのブロツワフでもライヴを予定している。

しかし、フレディのホログラムとの共演についてはロジャーは気が進まないらしく、他人がフレディのホログラムと共演するのに「ぼくは反対はしないよ。でも、自分ではやりたくないね」と語っていて、フレディのことを次のように回想している。

「フレディが死んだ時、ぼくたちには本当にショックだったんだ。それから5年もそのショックから立ち直れなかった。でも、フレディが生きていたらずっと一緒にやってたはずなんだよ。ぼくたちは本当に絆も固かったし親しかったからね。だから、解散の必要性も感じなかったんだ。きっとフレディも今度のライヴにについて喜んでくれるはずだと思ってるよ」
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