メタリカのドラムのラーズ・ウルリッヒを題材にしたドキュメンタリー映画『Mission to Lars』が6月にイギリスで公開されるという。
映画は脆弱X症候群という発達障害を負ったメタリカの大ファン、トム・スパイサーがラーズに会おうと思い立ち、その足跡を追ったもの。トムの妹でジャーナリストのケイトと弟で映像作家のウィリアムの3人でラーズに会うべく、イギリスのデヴォンシア州エクスマスにあるケア・ホームから旅立ってロサンジェルスやラスヴェガスへ赴く。
映画のスコアはロンドンの実験的フォーク集団タングのマイク・リンジーが手がけていて、ボブ・ディラン、デヴェンドラ・バーンハート、ブラーなどの楽曲もサウンドトラックに使われている。ケイトは次のように語っている。
「トムと旅に出て、10代の頃に激安中古車でみんなでドライヴをした時のようなマジックをまた生み出せたらなあというファンタジーから始まったことだったのね。バーガーキングを食べて、カーステレオのテープデッキでヘヴィ・メタルをガンガンかけてっていう。なんか楽しいだろうし、絆を確認できそうに思って。とにかく、なんかトムが喜びそうなことがしたかったの」
ラーズは昨年のソニスフィア・フェスティヴァル出演の前にこの作品をすでに鑑賞したとか。映画の収益は学習障害を支援する王立のチャリティ団体メンキャップに寄付されることになるという。また、映画のプロデューサー陣はすでに2万5千ポンド(約332万5千円)もの寄付をメンキャップに対して行っているとか。さらにオークションで資金を集めるためカサビアンもアイテムを提供し、ファン・ラヴィン・クリミナルズのヒューイ・モーガンやBBCのデジタル・ラジオ局6ミュージックなども作品の製作を援助したという。
『Mission to Lars』の予告編はこちらから→
https://vimeo.com/38366274
(c) NME.COM / IPC Media 2012