セックス・ピストルズが歴史的シングル“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を再発

セックス・ピストルズが歴史的シングル“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を再発

セックス・ピストルズは1977年に大ヒットしたセカンド・シングル“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を再リリースすることを明らかにしている。

今回の再発は5月28日に行われるが、これはもともと1977年5月27日にリリースされたこのシングルのリリース35周年を記念するもの。この年はイギリスの女王エリザベス2世の在位25周年を祝われた年で、その風潮をニヒリスティックに風刺したシングルでもあった。リリース当時はBBCなどで放送を拒まれ、数字の上では1位を記録していたはずだったが、実際のチャートではロッド・スチュワートの“もう話したくない”と“さびしき丘”の両A面シングルが“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”を押さえてチャート1位に輝いた。

また、ピストルズは4月21日の今年のレコード・ストア・デイにもファースト・シングル“アナーキー・イン・ザ・UK”を限定アナログ・7インチ・ピクチャー盤としてリリースすることも発表している。

なお、“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”がチャート1位を阻まれたことについては、エリザベス2世自身から1位と獲らせないようにとの指示があったという噂がこれまで語られてきたが、これについてヴォーカルのジョニー・ロットンことジョン・ライドンは次のように『NME』に語っている。「それは嘘だよね。まったく王室なんて惨めなもんで生まれてからそのままハムスターみたいに籠で飼われてるだけで、なんにも言い分なんかないんだから。そういう意味じゃ、女王と俺はまったく意見をひとつにしているね」

さらに即位25周年の祝賀が行われた週末にはバンドのマネージャー、マルコム・マクラレンがボートを貸し切り、テムズ川でイギリスの議会の前を通りながらピストルズに船上ライヴを行わせたが、この時警察に取り押さえられ、踏み込んだ警官に「どいつがジョニー・ロットンだ?」と訊かれた時、ジョニーは警棒で叩かれないようにヴァージン・レコードの社長のリチャード・ブランソンを指差したと『NME』に語っている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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