ソニスフィア・フェスティヴァルのネブワース公演が公式に中止に

アダム・ランバートをヴォーカルに迎えたクィーンのほか、キッス、フェイス・ノー・モアをヘッドライナーに迎えイギリス・ネブワースで開催される予定だったソニスフィア・フェスティヴァルの公演中止を主催者側が発表した。

フェスは7月6日から8日にかけてネブワース・パークで開催され、ヘッドライナーのほかにはリフューズド、マリリン・マンソン、エヴァネッセンス、ザ・ダークネス、ザ・ブラックアウト、スキンドレッドらの出演を予定していた。また、グラスジョーは2002年の『ウォーシップ・アンド・トリビュート』、ハンドレッド・リーズンズは01年の『アイディアズ・アバヴ・アワー・ステーション』の全曲ライヴを予定していた。

主催者側は中止を伝える公式声明を発表し、その中で「非常に厳しい年での開催は予想以上に困難だった」と中止の理由を説明し、2012年でのフェス開催を「成就不可能な課題だった」としているが、広く噂されていたチケットの売行不振については触れられていない。

声明は次のように説明している。「この度ソニスフィア・ネブワース2012が中止になったことをお伝えしなければならないことに大変落胆し、残念に思います。非常に厳しさが明らかになってきた年にこのフェスティヴァルを組んでいくことはわたしたちが予想していた以上に困難なものとなり、ここ数か月全スタッフを挙げてソニスフィアをカレンダーから消さないように奮闘努力を重ねてきました。しかし、残念ながら、アーティストのみなさんとソニスフィアのオーディエンスのみなさんの両者のご期待に応えるようなレヴェルでフェスティヴァルを運営することは無理だということが状況的に明らかになってしまいました」。

「アーティストのみなさんには深くお詫び申し上げると同時に、不可能だと証明されたこの大事業を実現させようとわたしたちとともに最後まで頑張っていただいたスタッフのみなさん、提携スポンサーのみなさん、関連業者のみなさんにも深くお詫び申し上げます。みなさんもまたわたしたちと同様にどれだけ落胆されたかとご推察申し上げます。それと最後まで見捨てずに応援していただいたソニスフィアのファンのみなさんには深く感謝し、乗り出した計画を実現させてお届けできなかったことを心からお詫び申し上げます」

なお、チケットについては数週間のうちに全額返済に応じると主催者側は発表しているが、2013年の開催の有無についてはまだなにも発表されていない。

ソニスフィア・フェスティヴァルは出演リストを微妙に変えながらヨーロッパ各地を巡業する形をとっていて、今年のほかのヨーロッパ公演のほとんどはメタリカがヘッドライナーになっていて、イギリスのネブワース公演のみアダム・ランバートとクィーンやキッスというかなり特殊なラインナップになっていた。なお、フェイス・ノー・モアとエヴァネッセンスはフランス公演でのヘッドライナー出演を控えている。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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