2月29日に行われたNME大賞授賞式で最優秀リイシュー賞を受賞した元ザ・スミスのジョニー・マーは今のイギリスの連立政権が総辞職したらザ・スミスを再結成させてもいいと語っている。
O2ブリクストン・アカデミーで開催されたNME大賞授賞式でジョニーが監修したザ・スミスの『コンプリート・リマスター・ボックスセット』がニルヴァーナの『ネヴァーマインド』、マニック・ストリート・プリーチャーズの『ナショナル・トレジャーズ』、プライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』、ザ・ローリング・ストーンズの『女たち』を押さえて最優秀リイシュー賞に輝いたが、衰えることのないザ・スミス人気を汲んでモリッシーと再結成について話したりしないのかと訊かれて、ジョニーはNMEの動画インタヴューでこう答えている。
「そういうことでモリッシーとは話をしたりはしないんだ。それだといかにもスタンド・プレーを見せつけている感じになるからね」
「モリッシーは自分のやりたいことをやってるし、ぼくも自分のやりたいことをやってて、ぼくたちはコミュニケーションを取り合う時期があったり、そうでない時期もあったりするんだよ。今コミュニケーションを取りたいのかはわからないから、ぼくは自分のやりたいことを続けて、自分の人生を生きてミュージシャンをやり続けるということなんだ」
さらにジョニーはこう続けている。
「とりあえず、今週のうちに再結成はないから。今の政府が総辞職したらやってもいいかな。今の連立政権が総辞職したら、ぼくが再結成を招集すると。それでどう? これいい取引じゃない? 国もよっぽどこれの方がましだと思うよ? 連立政権が辞職したらぼくも再結成をやるよ」
さらにジョニーは今回の受賞を次のように喜んでいる。「実際にはすごく嬉しいよ、っていうのも、ぼくたちはこれまでなんの賞も獲ったことはないからね。確かもらってないはずだよ。だから、これがきっとザ・スミスの最初の賞になるというわけで、それはなかなかいいことだよね。今もあの楽曲がみんなに好かれて聴かれているのは嬉しいことだよ」。
「あのボックス・セットは形にするのに相当苦労したから、うまくいって本当によかったよ。だから、ねぎらってもらえればそれは嬉しいね」
ジョニーは今回のリマスタリングでは特にスタジオでレコーディングしていた頃のサウンドを復元するのに腐心して、90年代以降に自分が手を加えていったものを除いて修正することに専念したと語っている。
受賞について語るジョニーの動画インタヴューはこちらから→
http://www.nme.com/nme-video/johnny-marr---well-reform-the-smiths-when-the-government-steps-down/1481543944001
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