レッド・ツェッペリンの07年復活ライヴの収益からオックスフォード大学に史上最大級の寄付

レッド・ツェッペリンの07年復活ライヴの収益からオックスフォード大学に史上最大級の寄付 - 1969年作『レッド・ツェッペリンII』1969年作『レッド・ツェッペリンII』

2007 年にロンドンのO2アリーナですでに伝説と化した復活ライヴを果たしたレッド・ツェッペリンだが、この時の収益からオックスフォード大学に2600万ポンド(約34億5800万円)もの寄付が行われたとか。

このライヴはその前年に他界したアトランティック・レコードの創業者アーメット・アーテガンのトリビュートとして行われたもので、チケットは1枚125ポンド(約1万6千円)で売り出され、収益はすべてアーメット・アーテガン教育基金に寄付されることになった。

ここにきてアーテガンの未亡人ミカはオックスフォード大学の人文学系の学生のための奨学金制度設立のため基金からの寄付を行い、デイリー・メール紙が伝えるところによれば、オックスフォード大学900年の歴史でも最大規模の寄付のひとつにあたるとのことだ。

ミカ・アンド・アーメット・アーテガン人文学大学院奨学金制度では、文学、歴史、音楽や美学などを専攻する学生の資金援助を目的としていて、当初は15口で開始して、制度が確立された時点では35口を募集することになるという。

今回の奨学金制度の立ち上げにはミカ・アーテガンとレッド・ツェッペリンのベースのジョン・ポール・ジョーンズがオックスフォード大学で行われた式典に立ち会い、ジョンはライヴの収益がこうした制度を生むことになって「誇りに思う」と語り、ミカ・アーテガンは次のように述べた。

「アーメットとわたしにとって、人生の最大の喜びのひとつは、歴史、音楽、言語学、文学、芸術と考古学について学ぶことでした。今のような争いの絶えない時代においては、時代の風雪に耐えるもの、さまざまな文化的な背景を持つ人々を一つに束ね、人間がお互いを理解し合い、世界をより人道的な場所にするために人間の許容力をより豊かにする学問を支援することはとてつもなく重要なことであると信じます」


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