ブラック・サバス、ビル・ウォードを除いた3人体制での活動続行を発表

ブラック・サバス、ビル・ウォードを除いた3人体制での活動続行を発表 - 1970年作『黒い安息日』1970年作『黒い安息日』

ブラック・サバスのオリジナル・ラインナップ再結成をめぐって、契約条件を改善しなければ脱退も辞さないと先頃ドラムのビル・ウォードが宣言していたが、これに対してバンド側はビル抜きで活動を続けることを明らかにしている。

ビルは自身のフェイスブックのページで自分が同意できるような契約を用意してもらわない限り、アルバムの制作や夏のツアーからも離脱せざるをえないと明らかにしてきたが、バンド側はバンドのフェイスブックでビル抜きのオジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラーの3人体制でプロジェクトを続けていくことを発表している。

「昨日フェイスブックでビルが現時点のブラック・サバスの計画に参加することを公に拒否したことを知ってがっかりしてるよ。ビル抜きでやっていくしか選択はないけど、門戸はいつも開かれているということは言っておきたい」

さらに声明はバンドの現状について次のように報告している。「バンドは今もトニーとイギリスにいるよ。新作のソングライティングとレコーディングを重ねていて順調に運んでるところ……ダウンロードで会おう!」

ただ、トニーは先頃初期のがんにかかっていると診断され、治療のためバンドはレコーディングの場をロスアンジェルスからロンドンに移すことになった。一部の報道ではバンドはコーチェラ・フェスティヴァルへの出演オファーを辞退したとも言われていて、夏のツアーも不確定要素を今もはらんでいるが、上のコメントのとおり、6月10日のダウンロード・フェスへの出演は確実のようだ。

一方、ビルはバンドが1997年に再結成した時にも参加しなかったが、その翌年に再結成に合流することになった。2004年のオズフェスト・ツアーでの再結成の時にもビルは契約でバンドともめたが、最終的にはバンドと折り合いをつけることになった。

「あの最後のツアーの時に俺はもう二度と自分が承服できない契約には合意しないと決めたんだ」とビルは語っている。「俺は俺と俺の家族にちゃんと敬意を表してくれる契約がほしいんだよ。そもそもの最初から俺がブラック・サバスにもたらしたものをきちんと評価してくれる契約がね」。

さらにビルは自分の代役が呼ばれる可能性があることもすでに触れていた。「もし、俺が交代させられると、大好きなファンのみんなの意に沿えなくなるけど」とビルは断っている。「ブラック・サバスが当初言われてたようなオリジナル・ラインナップで再結成できなかったことを俺だけの責任にはしないでほしい。誰が悪いとかそういう話は抜きにすれば、俺のブラック・サバスへの忠誠心はまったく揺るぎないから」。


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