ナップスターがイギリスとヨーロッパで営業再開

音源ファイル共有ソフトとして一時代を切り開きながら昨年、オンライン・ミュージック・ストアのラプソディーに買収されたナップスターだが、新たにイギリスとヨーロッパで営業を再開することが明らかになった。

ナップスターはP2Pファイル共有サーヴィスとして開発され、ソフトをインストールしたユーザー間で音源ファイルを共有できるソフトとして1999年にアメリカの大学生を中心に爆発的な勢いで使われるようになった。ソフトを開発したのは当時大学生だったショーン・ファニングとその後フェイスブックを巨大化させていくことになるやはり大学生のショーン・パーカーだった。

2001年にナップスターは著作権を侵害しているとして米レコード産業協会(RIAA)から訴訟を起こされてサイトの閉鎖にも追い込まれたが、その後の営業再開後は昨年の吸収合併まで通常の音源配信サーヴィスを続けていた。今回、ヨーロッパでの営業再開にあたってナップスターでは1500万曲をストックとして影響すると明らかにしていて、親会社のラプソディー代表であるジョン・アーウィンはこう語っている。

「ナップスターを吸収合併し、イギリスとヨーロッパのユーザー層を引き継いだことで、わたくしどもにとって絶好のヨーロッパ市場参入のチャンスとなりました。事業規模、わたくしどもの番組企画力、戦略的なパートナーシップによって、この先ナップスターをさまざまなフォーマットでより多くのユーザーのみなさんに届けることができるようになります」

現在、ナップスターではイギリスではふたつのサーヴィスを用意していて、ひとつは月額5ポンド(約625円)にてPCで無制限にストリーミング・サーヴィスを利用できるプラン、もうひとつは月額10ポンド(約1250円)にて携帯機器でナップスターを利用できるプランとなっている。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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