新作制作にとりかかっているというプライマル・スクリームのボビー・ギレスピーは現代の音楽が「漠然としていて」でかつてのセックス・ピストルズのような意見もなく「なにも言いたいことがなくなっている」とスカイ・ニュースに語っている。
新作について触れながらボビーはこう語っている。「(新作は)ポップ・カルチャーへの批評にもなってるんだよ。今じゃポップ・カルチャーっていう要素はほとんどの音楽からなくなってるけどね。もう誰にも言いたいことがなくなっちゃったみたいだから」。
さらにボビーはこう続けている。
「ディアハンターやパンダ・ベアーとか結構聴いたし、連中のやってることは好きなんだけど、それでもなんだかすごく漠然としてるんだよね。実はそれが魅力なんだろうけどさ。きっと漠然だから、聴き手も安心してられるんだろうね。でも、俺たちはパンクで育ったわけで、パンクっていうのはとりあえず漠然から最も遠いものだったからね。“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”とかさ」
「だからって自分が10代だった頃のものが全部よかったって言いたいわけじゃないんだよ。だけど、美学が違ってたんだよね」
なお、バンドからはザ・ストーン・ローゼズ再結成のためにベースのマニが離脱しているが、ボビーは元ハッピー・マンデーズのダンサーのベズにベースとして参加するように要請したとNMEに明かしている。さらにマイ・ブラディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズも新作の制作に参加しているとも語っている。
「ケヴィンは1曲でギターを弾いてくれてるんだよ。うまくいけば、あと何曲かミックスもやってもらえると思うんだけどな」
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