フー・ファイターズのデイヴ・グロール、現在はグランジ前夜と似ていると語る

フー・ファイターズのデイヴ・グロール、現在はグランジ前夜と似ていると語る - フー・ファイターズ『ウェイスティング・ライト』フー・ファイターズ『ウェイスティング・ライト』

日本とオーストラリア・ツアーを目前に控え、新作制作にも取りかかっているとされているフー・ファイターズだが、デイヴ・グロールは自分もバンドのみんなも自分たちはへたくそなバンドだと思っていると語っている。

もともとフー・ファイターズは至極単純なバンドで、自分たちは結成した時のどんくさい野郎5人組となんら変わってはいないとデイヴはビルボード誌に説明している。

「わかってほしいのは俺たちって本当に単純なバンドだってことなんだよ。俺たちはへたくそだから、いいレコードを作りたくてものすごく努力するし、練習もすごいするんだよ。自分たちが世界で最大最強のバンドだなんて思っちゃないから。17年前にヴァンでツアーしてたどんくさい野郎5人組だった時と気持ちは同じだし、それは少しも変わってないんだ」

さらにデイヴは昨年1年が自分の人生のなかでも最高の1年だったことを次のように語っている。

「いい年だったよ、2011年は俺にはいい1年だったね。大晦日のパーティに繰り出して、誰かに今年1年はどうだったと訊かれて、俺は正直言って2011年は自分の人生で最高の1年だったと答えて、本気でそう思ってるんだよ」

また、ロックの現状についてデイヴは今ロックは見落とされているだけだと語っている。「俺にはロックに問題があるなんて全然思えないよ。今はちょっと見落とされてるだけなんだ。そして今の音楽的な状況っていうのは、ニルヴァーナが出現した直前の1991年くらいの頃とそう違わないと思うんだよ」。

「80年代はキッズにとってはまるで摑みどころのないプロデュース過剰のポップばっかりで、ロスアンジェルスのサンセット大通りをリムジンで乗り回してそこに連れ込んだストリップのねーちゃんについて歌ったヘアー・メタルなんてさっぱり共感のしようがなかったんだよ。そんなの繋がりようがあるわけないじゃん。そうかと思えば公式だらけのソングライター女子ばかりもいて、とにかく音楽は退屈だったんだよ。そうしたら、薄汚いキッズばかりのバンドがいくつもMTVに出るようになって、ロックンロールがいきなりまた盛り上がり始めたんだよ。で、そんなことがまた起きそうな予感が俺はするんだ。っていうか、なにかが変わらなきゃならないんだから。これから死ぬまでテレビでずっとオーディションや歌のコンテスト番組だけ観続けるわけにはいかないんだからさ」


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