過激なラップやメタルではお馴染みの「Parental Advisory」ロゴが英国ではストリーミングやダウンロードにも義務づけに

過激なラップやメタルではお馴染みの「Parental Advisory」ロゴが英国ではストリーミングやダウンロードにも義務づけに

CD作品の歌詞的内容が性的であったり、あるいは不穏なものだったりする場合に未成年の保護者へのその旨の警告ステッカーを商品に貼付する「Parental Advisory」規制をイギリスではネットで売買する音源にまで広げることになった。暴力的もしくは性的な内容が過剰に表現されている歌詞を含む音源ファイルや動画ファイルには同じ警告ロゴ付でアイチューンズやアマゾン、HMVなどのダウンロード・サイトで販売されることになる。

イギリスでこの規制を実施しているイギリス・レコード産業協会は1995年からCDなどの商品に警告ステッカー貼付を義務付けてきたが、今後はこの警告はダウンロードやストリーミング音源も対象になるとのことだ。今回のキャンペーンをサポートしているイギリスのR&B系シンガーのジャメリアは次のように語っている。

「親として自分の子供たちがネットを見ている時にはまともなコンテンツを観たり聴いたりしているのかというのが当然心配になります。でも、なにかしらのガイダンスがないと、なにがふさわしくてなにがそうじゃないのかとしっかりとした意見を持つのもほとんど不可能ですよね」

さらにジャメリアはこう続けている。「だから、オンライン・サーヴィスでも普段ショッピングしている時に見かけるのと同じロゴを使っていただければ、親としても自分の子供にふさわしい曲や音楽ヴィデオであるのかどうかすぐに、しかも簡単に判断できると思うんですね」。

また、イギリス・レコード産業協会の理事長であるジェフ・テイラーは次のようにザ・テレグラフ紙に語っている。「わたくしどもとしては子供が曲やヴィデオをダウンロードしたりストリーミングする時に親には同じようなガイダンスが必要だと思うんですね。それで今回、ロゴの使用をデジタル配信サーヴィスにも援用することに至ったわけです」。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする