メガデスのデイヴ・ムステイン、メタリカとまた演奏してみて気分の振れをやっぱり感じたと語る

メガデスのデイヴ・ムステイン、メタリカとまた演奏してみて気分の振れをやっぱり感じたと語る - メタリカ 1983年作『キル・エム・オール』メタリカ 1983年作『キル・エム・オール』

先週末の12月10日にサンフランシスコで活動30周年記念ライヴを行ったメタリカだが、このライヴに参加した元メタリカの初代ギタリストのひとりで現在はメガデスとして活躍するデイヴ・ムステインは、かつての仲間と共演したこのライヴ中に気分の振れが結構あったと語っている。

もともとデイヴは初代ギタリストとしてメタリカの結成に加わっていたが、ドラッグとアルコール癖があまりにひどかったことと素行があまりにも暴力的だったため、ファースト『キル・エム・オール』のレコーディング直前にバンドをクビになったという過去を持っている。そんな素性を持つデイヴとしてどういう気分でかつての仲間と演奏したのかとパワーラインに訊かれてデイヴはこう答えている。

「気分の振れは何回かあったかな。山あり谷ありが何度か来たっていうか。なんかさ、ものすごい興奮する時と、もう我慢がならなくなってくる時と、いろいろあったっていうことだよ。『このままぶっちぎろうぜ。俺大丈夫だから。だから、さっさとやろうって言ってんだろ!』っていう感じのことがあって、それがアーティストとしての俺ってことだからさ。俺ってそういうふうにちょっと全然気分が読めないところがあるんだよね」

ただ、メタリカの古いナンバーを演奏するのは楽しかったと次のように説明している。「なんかやってて楽しかったよ。だから、バンドと準備する機会がもうちょっとあったらよかったのになと思ったな。俺って完璧主義者だからさ」。

「俺のサウンドに関してはばっちりなものにしておきたかったし、俺がソロに入ったらヴォリュームをドカンとあげていく打ち合わせとかしたかったし、そういうのに慣れてるからなんだけど、でもまあ、会場がクラブだったし、この日はクラブ・バンドとしてやってたからな。なんかいつもの決まり事やNGを取っ払って、腰つきのノリだけでやるっていうのも楽しかったよ」

この時のライヴではメタリカはほかにも旧メンバーの客演を迎えていて、元メンバーで3代目ベーシストのジェイソン・ニューステッド、ごく初期のレコーディングに参加していたギターのロイド・グラント、初代ベーシストのロン・マッガヴニー、バンド結成の呼びかけに参加しただけになったヒュー・タナーらもステージに登場した。

さらにブラック・サバスのオジー・オズボーンとギーザー・バトラーも客演し、ブラック・サバスのレパートリーを3曲、"サブラ・カダブラ""アイアン・マン""パラノイド"を披露した。

また1991年の『メタリカ』から03年の『セイント・アンガー』のプロデュースを手がけ、メンバーの交代期にはベースも務めたボブ・ロックも登場し、20曲に及ぶセットを披露した。『デス・マグネティック』からの未発表トラック" Rebel Of Babylon "もお目見えしたという。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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