イギリスで好評だったドキュメンタリー『輝ける日々』が12月14日にDVDリリースされるクィーンだが、ドラムのロジャー・テイラーはフレディ・マーキュリーが残したデモ音源でアルバムをリリースする可能性はなくなったことを明らかにしている。
これまでギターのブライアン・メイがかつての古いデモ音源をアルバムとしてまとめるためにロジャーと一緒に洗い直しているところだと明らかにしてきたが、ここにきてロジャーは材料が「足りない」のでアルバムは出せなくなったとアルティメイト・クラシック・ロック誌に語っている。
「これは言っとかなきゃならないんだけど、アルバムを出すという話はなくなったから。音源が足りないし、フィットネス体操程度のパフォーマンスだけは外に出したくないからね」
ただ、その一方でロジャーは来年にはフレディとマイケル・ジャクソンのデュエット音源をリリースする予定だと明らかにしている。
「今ブライアンとぼくとで取りかかっている音源でフレディがマイケル・ジャクソンとデュエットを取っているいいトラックがいくつかあるんだよ。だから、ぼくたちにとっていいタイミングだなあって思えるところで出すことになると思うよ。基本的になにかに乗っかってリリースしたい音源ではないんだよね。だから、きっと面白いものになると思うけど、来年の後半とかになりそうかな」
ロジャーはおそらく来年のロンドン・オリンピックにはからめたくないと語っているものと思われる。また、2009年にヴォーカルのポール・ロジャーズが脱退したあとのクィーンとしての活動について、バンドがレディー・ガガと交渉を重ねていることも先頃伝えられている。
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