スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、『サイアミーズ・ドリームス』制作時には自殺を考えていたと語る

スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、『サイアミーズ・ドリームス』制作時には自殺を考えていたと語る - スマッシンズ・パンプキンズ『サイアミーズ・ドリーム』スマッシンズ・パンプキンズ『サイアミーズ・ドリーム』

12月28日に1991年の『ギッシュ』と93年の『サイアミーズ・ドリームス』のリマスタリング再発がリリースされるスマッシング・パンプキンズだが、ビリー・コーガンは『サイアミーズ・ドリームス』制作時の頃を回想して、この作品はインディ界に対して立てた中指だったと語っている。

「この作品は一番売れたわけじゃなかったけど、一番よく伝わったアルバムになったなと思って。『サイアミーズ・ドリームス』は暗い作品ではあるけど、それと同時にいろんな楽しいところもあって、すべてがいかにくだらないかってみんなで笑い合ってるようなところもあるんだ。『自殺についてのぼくのポップ・ソングを聴いてよ?』『児童虐待についてのぼくの大作を聴いてみて?』、『そしてこれがインディ界に対しておっ立てた中指だから』っていうね」

さらにアルバム制作中には絶望的な気分に襲われていて2ヶ月にわたって自殺を準備していたことを振り返っている。

「自殺願望が抑えられなくなってて、2ヶ月くらい自殺を準備してて、自殺の兆候はどういうものかとかそういうの読んだことがあればわかると思うんだけど、まず身の周りを整理し始めるっていうんだけど、確かにありとあらゆるものを人に譲ってたんだよ。レコードも全部あげちゃってたし、ギターも人に譲り始めてたんだ。自分の死を想像するようになってて、葬式はどうなってどんな音楽がかかるんだろうって考えてて、そこまでおかしくなってたんだね」

また、レコーディングを重ねていた時期に自分の思い描いたサウンドを出すためにベースのダーシー・レッツキーやギターのジェイムス・イハがレコーディングした音源にさらに自分の音を重ねていたことも明らかにしている。

「リハーサルはすごいしたし、一緒の作業もすごいして、言い争いもすごいしたけど、それは音楽以外のところでだったよ。実際、音楽面での言い争いはなかったからね。この作品が体現しているものをみんな信じてたし、このアルバムに託してたよね。でも、このアルバムを物理的に制作していくプロセスで、みんなはここまで詰めていくんだっていうそのレヴェルに達してなかったし、そのプレッシャーにも持ちこたえられてなかったんだ。それがぼくの健康を害したんだよね。ぼくたちの人間関係を崩壊させたし、おかげでぼくも頭がおかしくなったんだよ」

スマッシング・パンプキンズは新作『Oceania』を来年の早いうちにリリースすべく現在、作業を重ねているという。


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