2009年の『Sonic Boom』以来3年ぶりとなる新作を制作中だといわれるキッスだが、ボーカルのポール・スタンレーは新作でのレディー・ガガとの共演の可能性をほのめかしている。

バラードやキーボード・サウンドなどを一切排してロックンロールに立ち戻った『Sonic Boom』を踏襲しているという新作『Monster』は2012年1月のリリースを予定しているが、ポールはレディー・ガガとのコラボレーションについて大歓迎だとしている。

LAウィークリー誌にキッスの大ファンだと公認してきたレディー・ガガと一緒にレコーディングをしてみたいかと訊かれ、ポールは「なんでもこいだよ。レディー・ガガは最高だし、無理だってことは絶対にないよね」と答えている。

『Monster』の詳細についてはまだすべてが公表されてはいないが、これまでに収録曲として、“Hell Or Hallelujah”“Born To Be A Sinner”“Out Of This World”“Are You Ready?”“Wall Of Sound”などのタイトルが明らかにされてきている。ポールはアルバム・リリース後にはツアーに出ること、そしてお馴染みのメイクによるショーを繰り広げることを約束している。

「究極的に言えば、俺たちは音楽を届けるだけじゃなくてエンターテイメントも提供するライブ・バンドとしての自分たちに誇りを感じてるからね。で、俺がエンターテイメントと言った時にはそれは文字の周りで電飾が点滅している、そういうエンターテイメントのことだから」

また、キッスは10月にウェールズのカーディフで行われるマイケル・ジャクソンのトリビュート・コンサートへの出演を予定していたが、ベースのジーン・シモンズが過去にマイケルについて行った発言が災いして出演中止にも追い込まれている。

トリビュート・コンサートは10月8日にカーディフ・ミレニアム・スタジアムで開催され、スモーキー・ロビンソン、クリスティーナ・アギレラ、シー・ロー・グリーンなどの出演を予定しているが、キッスの出演については過去にジーンがマイケルの児童虐待疑惑についてネガティヴな発言を繰り返していたことから、ファンからも批判が上がっていた。

マイケルは2005年の段階で裁判に勝訴して無罪放免となっていたが、ジーンは近年に至っても疑惑を否定せず、2009年にマイケルが亡くなる数日前にも同様の発言を行っていた。特に有名な発言はクラシック・ロック誌に対して行ったもので、「あのさ、火のないところに煙は立たないんだよ。俺の頭の中では、マイケルがあの児童たちに性的ないたずらを働いたのはまず間違いないね。疑いようがないよ」とジーンは語っていた。


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