レディオヘッドがニューヨークのウォール街占拠運動に対して共感を表明

レディオヘッドがニューヨークのウォール街占拠運動に対して共感を表明 - 2011年作『ザ・キング・オブ・リムス』2011年作『ザ・キング・オブ・リムス』

経済格差や不況下のなかでの企業や富裕層優遇などを糾弾する抗議運動として9月中旬から大々的に盛り上がり始めたニューヨークのウォール街占拠運動だが、レディオヘッドはこの抗議運動に共感していると表明している。

また、巷ではレディオヘッドがこうした抗議運動への支持としてライブを決行するという噂があまりにも広まってしまったため、バンドは9月30日にNMEに対してそれが事実ではなく「噂がとてつもなく独り歩きしてしまった」と明らかにしている。

しかし、ベースのコリン・グリーンウッドはデモ隊の金融機関への怒りはもちろん「よくわかる」と語っている。

「占拠運動の参加者たちの動機については共感するかって? もちろんだよ。人々がウォール街に対して苛立ちを覚えるのはよくわかるし、しかも、ああいう金融機関は人々の税金を注入してもらって難を逃れてるわけだから、誰だって頭に来て当然だよ。こんなことは言うまでもないことだって」

その一方でコリンは『ザ・キング・オブ・リムス』を引っ提げて行った短期のアメリカ・ツアーについて「素晴らしい体験になった」と語っていて、まだツアーは続けていくとほのめかしている。

「『ザ・キング・オブ・リムス』のライブはまだしっかりやったとはいえないからね。もちろん、グラストンベリーとかもやらせてもらえたけど、自分たちの公演だと、完全に思い通りの演出ができるからね。だから、今週打ち合わせをして、今年の残りをどうしようかって話し合うことになってるんだ。素晴らしい体験になってるから、明らかにこのまま続けていきたいんだよね」

また、今回の一連のライブではポーティスヘッドやロバート・プラントなどのコラボレーヨンで知られるクライヴ・ディーマーをセカンド・ドラマーとして迎えているが、クライヴとの演奏の手応えについてはこう説明している。

「ベーシストとしてはね、これだけさまざまなリズムに囲まれて演奏するのって夢のような環境だよね。自然発生的なアレンジとかあるかって? あるある。ものすごく息が合ってるんだよ。もちろん、昔の曲になるとクライヴにはちょっと控えてもらうんだけど。でも、本当に楽しいよ。それにぼくたちとしてはクライヴのことを1995年くらいから知ってるからね」

なおすでに日本では9月21日にリリースされている『ザ・キング・オブ・リムス』のリミックス・アルバム『TKOL RMX 1234567』だが、イギリスでは10月10日のリリースが予定されていて、11日にはロンドンのコルシカ・スタジオでジェイミー・XX、カリブー、ローン・アンド・イラム・スフィアなどリミックス盤参加アーティストらとトム・ヨークによるDJセットが行なわれる。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする