スライ・ストーン、ロサンゼルスでキャンピング・カー生活

スライ・ストーン、ロサンゼルスでキャンピング・カー生活 - スライ・ストーン『I'm Back! Family & Friends』スライ・ストーン『I'm Back! Family & Friends』

先月実に29年ぶりの新作『アイム・バック』をリリースしたスライ・ストーンだが、ニューヨーク・ポスト紙によると、現在のスライは自宅を持てずにキャンピング・カーで生活しているという。

ジェイムス・ブラウンやP=ファンク(パーラメント=ファンカデリック)らとともに1960年代末から70年代にかけてファンクというジャンルを生み出し、伝説的なステイタスを誇るスライだが、80年代以降は音楽面でのスランプやドラッグの濫用にたたられてきたことでも知られている。つい4年前にはカリフォルニア州ナパ・ヴァリーで葡萄農園付の邸宅に住んでいたと言われているが、現在ではロスアンジェルス市南部のクレンショー付近でキャンピング・カー生活をしているという。

ただ、ニューヨーク・ポスト紙の取材に応えたスライは自分から望んでキャンピング・カーで生活していると主張していて「このこじんまりとしたキャンパーが気に入ってるんだ。もう固定された家には戻りたくないんだ。1ヶ所に繋がれてるっていうのが我慢ならないんだよ。俺はいつも動いてなきゃならないんだ」と語っている。

なお、スライはこのキャンピング・カーでの生活をクレンショーに住む老夫婦の自宅近辺を根城にして行っているようで、老夫婦は必ず1日1度はスライが食事をして夫婦の自宅でシャワーを浴びるように面倒をみていて、さらには夫婦の息子がキャンピング・カーの運転手とアシスタントとして動いてくれているのだとか。

スライは現在のキャンピング・カー生活を強いられるようになったのは2009年からで、この年に自分の元マネージャーのジェリー・ゴールドスタインと袂を分かつことになり、その結果、まったく自分の現金収入を断たれてしまっているのだという。その後、10年にスライはゴールドスタインを相手に訴訟を起こしていて5千万ドル(約38億円)相当の賠償金を求めている。

ただ、創作欲は今も旺盛なようで、ラップトップでトラックを制作しているといい、キャンピング・カーには音源が数百曲ストックされているという。

「俺の音楽は、絶対に忘れないような曲としてこれはぜひ持っていたいとあんたたちに思わせるフォーマットになってるんだよ。だから、俺はいつもものすごい金を稼いできたわけで、いつもいろんな取り巻きに囲まれてもきたわけで、今も法廷で争ってるわけなんだ。何百万ドルも生み出すものなんだよ!」

さらにスライはこう付け加えている。「だから、お願いだからみんなにこれを伝えてくれ。仕事を回してくれるか、俺の音楽を演奏するか、どれかをしてくれと。もう今度のごたごたには疲れたよ」
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする