マドンナ、自身で立ち上げたファッション・ブランド名「マテリアル・ガール」が使えなくなる?

マドンナ、自身で立ち上げたファッション・ブランド名「マテリアル・ガール」が使えなくなる?

マドンナが愛娘ローデスとのコラボレーションとして昨年立ち上げたファッション・ブランド、マテリアル・ガール。実はこのブランド名、すでにアメリカの大手衣料品メーカー、LAトライアンフ社が自社ブランドとして使ってきた経緯があって1997年に同社の登録商標としても認められている関係から、マドンナはLAトライアンフ社から「マテリアル・ガール」の使用権をめぐって訴えを起こされている。これに対してマドンナも「マテリアル・ガール」というブランド名の使用権は自分にあると反訴していたが、この度、ジューズ・オテロ連邦判事によってマドンナの訴えは却下されたという。

ビルボード誌が伝えるところによると、マドンナの会社MGアイコン社は「マテリアル・ガール」というブランド名は自分たちが先の使用者で、その根拠として1985年にシングル“マテリアル・ガール”をリリースし、8500万ドル(約65億4500万円)にも相当する“マテリアル・ガール”に関連する商品を売り上げてきたことを主張していた。訴えのなかでマドンナは「自分こそが『マテリアル・ガール』なのであり、1985年に初めてこの名前を使ったのだ」と述べていたが、マドンナ側のこの訴えをオテロ判事は次のように退けた。

「マドンナが自身のパフォーマンスを通して『マテリアル・ガール』というトレードマークを作り上げたという被告側の主張は法的には成立しません。この法廷でも、あるいはほかの法廷でも、歌を歌うことによって登録商標が作り出されるという主張は認められていません」

今回、マドンナの反訴が却下されたため、今後はもともとのLAトライアンフ社が起こしていたマドンナへの訴訟の公判に10月から入ることになるそうだ。マドンナ側の「マテリアル・ガール」ブランドを現在独占的に販売している老舗百貨店のメイシーズもマドンナとともに訴えられているが、LAトライアンフ社は「マテリアル・ガール」というブランド名の変更と、マドンナ側の「マテリアル・ガール」ブランドとしてのこれまでの売り上げの移譲を求めていくという。

なお、マドンナはウィリアム・オービットと制作している新作を来年の春にはリリースするつもりであることを先頃明らかにしている。


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