ロンドン暴動でのソニー倉庫の襲撃はプロの仕業と警備業界関係者が語る

8月6日から10日にかけてロンドンで勃発した暴動で8日にロンドン北部エンフィールドにあるソニーの倉庫が略奪され炎上するという事件が起きたが、この事件についての詳細が明らかになってきた。

倉庫にはソニーの商品の在庫が集中していただけでなく、イギリスの主なインディ・レーベルの流通を担っているPIAS社の在庫もストックされていて、8日の火事でその在庫もすべて失われ、たとえば、その影響を受けてアークティック・モンキーズの最新シングル“ザ・ヘルキャット・スパングルド・シャラララ”なども急遽ダウンロードのみのリリースへの変更になったりもした。この時の倉庫の火事に関してザ・テレグラフ紙は「警備業界関係者筋」の談話として、プロによる放火だったかもしれないと伝えている。

談話によると、今回倉庫を襲った暴徒たちは倉庫に立ち入る前にまずは「高いセキュリティ・フェンス」を「専門的な切断装置」を使って取り払っていて、その後、ヴァンの一団を敷地内に乗り付け、強奪した商品をヴァンに積み込んでいくという手筈のよさを発揮していたという。この際、もう敷地の警備スタッフは一味の行動を抑えられず、警察に救援を頼んでも警察ではロンドン市内のほかの暴動への対応で人員が出払っていてそれもかなわなかったという。

その後、8月11日に警察は倉庫の放火の容疑者として3人のティーンエイジャーを逮捕したことが伝えられている。ビルボード誌では今回の火事で2500万枚相当のCDが焼失したと報道していたが、今回のテレグラフ紙ではCDは300万枚、DVDは数万枚が焼失したとしている。
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