デヴィッド・ボウイの伝記を手がけたライターによれば、ボウイは「ほぼ引退した」とのことだ。
今年ボウイの伝記本『Starman』を刊行したポール・トリンカはボウイが「よほど劇的な作品を届けることがない限り」もう一線には戻らないだろうと語っている。
「ぼくの気持ちはいつかボウイはまた戻ってくるだろうと言ってるんだけど、頭ではほとんどそれはもうありえないと言っているんだよ」とトリンカはスピナーに語っている。「よほど劇的な作品を届けることにならない限り、ボウイは戻ってこないように思うんだ。ステージにまた戻るとしたら、それだけ衝撃力が大きくてほかへの影響も大きいものじゃなきゃならないだろうからね。ボウイがまた戻るとしたらほとんど奇跡ということになるけど、確かに奇跡は起きるものだからね」。
ボウイは2003年にリリースした『リアリティ』が最後の作品になっていて、ライブも2006年にニューヨークでアリシア・キーズと共演したのが最後となっている。ボウイの最後のツアーとなった『リアリティ』・ツアーは2004年に行われたツアーでも最高の収益を上げることになったが、ツアーの途上でボウイは血管形成術を伴う心臓の大手術を受けることになり、ツアーの終盤をやむなくキャンセルした。その後、ボウイはほとんどの活動から遠ざかっている。
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