今年の2月の時点では新作制作に着手していることをアナウンスしていたアレクシスオンファイアーだが、活動10年目にして解散したことが明らかになった。
バンドのオフィシャル・サイトでボーカルのジョージ・ペティットはギターのダラス・グリーンとウェイド・マクニールがともに脱退することになり、今回の解散を決意したことを発表している。バンドは地元カナダでは最終ツアーを敢行することや、また今年は結成10周年にもあたるため、特別リリースもいくつか予定していることも明らかにしている。
解散についてジョージは次のように語り、その失望感を包み隠さず表している。
「解散は友好的だったのか? あんまりそうとは言い切れないね。でも、必要だったのか? たぶん、そうなのかも。それでも、このバンドのメンバーはぼくにとっては家族の一員だし、この先幸あることのみを願ってるよ」
また、ジョージはベースのクリス・スティールやドラムのジョーダン・ヘイスティングスと自分自身も含めて、残されたメンバーのこの先の活動については「ほとんど見えていない」としていて、解散を決意した心境をこう語っている。
「ギター、ボーカル、ソングライターの1人を交代させるということだったら、それも可能かなとは思うけど、2人となったら、ぼくたちがこれまで築き上げてきたものにとっては取り返しのつかないダメージになってしまうよね」
ダラスはすでに1年前に脱退の決意を明らかにしていたというが、昨年末に行われたヨーロッパ、オーストラリア、カナダ・ツアーをまっとうするためにバンドに残り続けたという。その一方で、自身が追求してきたフォーク・プロジェクト、シティ・アンド・カラーとしては今年の6月にサード・アルバムとなる『Little Hell』をリリースしていた。
一方、ウェイドは自身のほかのプロジェクトを今後は追求していくことになるという。ウェイドは2005年に自らのユニット、ブラック・ラングスを結成し、今も活動中だという。
アレクシスオンファイアーは2002年に『アレックイズオンファイアー』でデビューし、通算4枚アルバムを発表したが、2009年の『オールド・クロウ / ヤング・カーディナルズ』が最後のアルバムとなった。
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