イギリスの昨年のライブ・チケットの売り上げが前年比12%減少

イギリスの昨年のライブ・チケットの売り上げが前年比12%減少 - 2005年作『ア・ビガー・バン』2005年作『ア・ビガー・バン』

2010年にロックおよびポップ・ミュージックのライブ・チケットに費やされた金額が、この10年で初めて前年より減ったことが明らかになった。

アーティストの印税回収などを代行する著作権管理団体のPRS・フォー・ミュージックの調べによると、2010年に音楽ファンがライブ・チケットに費やした金額は、額面換算で2009年から12%減少したという。

この落ち込みの要因の1つとして、ローリング・ストーンズとテイク・ザットが2010年はツアーを行わなかった点が挙げられる。

また、ロッド・スチュワートやキングス・オブ・レオンといったアーティストが、スタジアムではなく、アリーナ級の会場を選んだことも、興行収入が落ち込んだ原因になったと、PRSでは分析している。

しかし、PRSでは、フェスティバルが「好調を維持している」点を指摘し、2010年の売り上げ減は懸念材料にはならないと述べている。

「これらの数字を見ると、音楽ライブのバブルは弾けたと、短絡的な反応に飛びつきたくなるものだ。だがそうするべきではない。むしろ、音楽マーケットに関わるさまざまな要素を、より広い視野で理解しなくてはならない」

さらにPRSの報告では、今年はテイク・ザットの記録破りのスタジアム・ツアーのほか、リアーナ、ウエストライフ、ジャスティン・ビーバーなどのアーティストによるライブも好調で、2011年のチケット売り上げは再び上昇に転ずるだろうと予測している。

今回の報告に先立ち、PRSはミュージシャンの著作権料収入についても報告を発表し、2010年にミュージシャンが受け取った著作権料は700万ポンド(約8億8900万円)減となり、統計開始以来初めて下落したことを明らかにしていた。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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