ケイト・ブッシュは今年の暮れにかけて新作を出す予定であるとEMIの幹部が明かしている。
5月にセルフ・カバー集『ディレクターズ・カット』をリリース(日本盤は7月20日発売)したケイトだが、EMIオーストラリアのマーク・ポストン会長によると、2011年の終わりにさらに新作を1枚出す動きもあるという。
スター・オブザーヴァー紙にポストンはこう語っている。「もちろん、相手はケイト・ブッシュだから絶対ということはありませんよ。彼女はすべて自分のペースでのみ動きますから。でも、わたしたちは11月のリリースに向けた準備をしろとの指示も受けているんですよ」。
実際、ケイトが新作を制作してきたことはこれまでも伝えられてきていて、5月の時点でケイトは新作アルバム分の作品を「ほぼ書き上げたところ」とも語っていた。この時のインタビューでケイトは自身の作品の間隔が長く空いてしまうことに「ストレスを感じる」と説明し、こう語っている。「作品を形にするのにこれほど長くかかってしまうことにはとてもフラストレーションを感じてしまうのね。作品と作品の間にこんなに長いギャップがなければ本当に嬉しいのに」。
5月にリリースされた『ディレクターズ・カット』は1989年の『センシュアル・ワールド』と1993年の『レッド・シューズ』から選んだトラックをあらためてレコーディングし直した作品のコレクションとなっていた。
『ディレクターズ・カット』は2005年の『エアリアル』以来6年ぶりとなるケイトの新リリースとなったが、アデルの『21』に阻まれ、チャートでは惜しくも2位に終わっていた。
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