現在、『トミー』を中心とするライブを引っ提げてソロとしてイギリス・ツアー中のザ・フーのロジャー・ダルトリーだが、オランダに事務所を移転させて税金回避を行っていると指摘されているU2にかみついている。
U2はアイルランドのアート・アンカットなどといった1部の団体からオランダに事務所を移したのは税金回避のためだと糾弾されているが、ロジャーはこれを受けてデイリー・ミラー紙に「社会主義をとうとうと語る人々が社会福祉を整備した国家への支払いを嫌がるとは大変興味深いね」と語っている。
ロジャーはさらに現在のイギリスのキャメロン連立政権や前ブレア政権の移民政策への対応のずさんさについても声を荒げていて、税金を払わない移民はイギリスの労働者階級の足を引っ張っていると主張している。
「こうした税金を払うのに一般の人がどれだけ働かなきゃならないかみんなわかってないんだよ」とロジャーは語る。「結局、政府には腰の据わったやつが1人もいないんだな。みんな腰抜けだし、誰も立ち上がろうともしなければ責任を取ろうともしないんだ」。
一方、U2のエッジはU2はどの国においても税の申告漏れにあったことはなく、アメリカにおいてもメンバー1人1人が数百万ドル単位の税を払ってきていると先頃新聞に投書している。
(c) NME.COM / IPC Media 2011