制作が進んでいると伝えられていたU2の新作だが、リリースを来年まで見送ることをバンドは先頃明らかにした。
バンドはこれまでナールズ・バークレーのデンジャー・マウス、そしてレディー・ガガを手がけたことで知られているレッドワンを、それぞれにプロデューサーに立ててセッションを重ねてきたが、ベースのアダム・クレイトンによれば、セッションが思ったほどかんばしいものになっておらず、結果的に2012年のリリースが現実味を帯びてきたとのことだ。
「みんなでミーティングを開いて、作業をさらに進めるだけの余分な時間が捻出できないかどうか打ち合わせてみたんだけど」とアダムはローリング・ストーン誌に語っている。「どうしても無理だということがわかったんだ。正直言って、全員ちょっとがっくりきたっていう感じだったよ。だけど、納得のいく判断はそれしかなかったわけだから」。
さらにアダムはこう続けている。「ぼくたちの最高のものが引き出されているものに集中するべきだし、そういう意味じゃデンジャー・マウスとやったものがそれに一番近いんだよ。U2がいつもやっていることとあわせて、ぼくたちとしてはクラブでも音がかかってほしいし、ポップ・ミュージックを作りたいんだ。でも、最終的にレッドワンとやったものはどうもしっくりこないんだよな」。
バンドは今月24日にグラストンベリー・フェスティヴァルにヘッドライナー出演を予定している。
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