ビョークの新作『Biophilia』、通常フォーマットのほかにiPad用アプリとしてもリリース

ビョークの新作『Biophilia』、通常フォーマットのほかにiPad用アプリとしてもリリース - 2007年作『ヴォルタ』2007年作『ヴォルタ』

いよいよ完成が近いと伝えられているビョークの新作『Biophilia』だが、そのマルチメディア・プロジェクトとしての片鱗が一部明らかになってきた。

ガーディアン紙が伝えているところによると、『Biophilia』は2つのフォーマットでリリースされる予定だとのことで、ひとつは通常のアルバムとミュージック・ビデオというものとのこと。なお、こちらにはビョークとのコラボレーションを数多く手がけているミシェル・ゴンドリーのクリップも含まれるとか。そして2つ目のフォーマットがアプリとのことで、これはiPad用のメインのアプリと10個の個別アプリによって構成される内容になるという。それぞれのアプリはどれもひとつずつアルバム収録曲と対応していて、アプリを消化することによってアルバムの全貌も見えてくるといったものらしい。

たとえば、“Virus”という曲に対応するアプリにはウィルスが細胞を破壊していくプログラムが組み込まれていて、ユーザーはこのインタラクティヴ・ゲームを操作してウィルスが細胞を大量に殺していくのを阻止しなければならないそう。ただ、ユーザーがウィルスを完全に制圧するとゲーム・オーバーとなってしまい、曲の演奏も終わってしまうというのがミソで、曲を最後まですべて聴くためにはユーザーはみずからゲームに負けなければならないのだとか。

なお、ビョークは6月30日にマンチェスターで『Biophilia』の内容を初披露するライブを予定していて、そのライブでビョークはこれまで見たことのない楽器もお目見えさせるかもしれないという。というのも、アイスランドのオルガン製作師ビョルグヴィン・トマソンがビョークから楽器を2つ製作するように請け負ったとガーディアン紙に語っているからで、その1つがMIDIと連動したオルガンで、そうしてもう1つが「ガムレステ」という楽器だったそうだが、この「ガムレステ」というのはオルガンの構造を持ちながら、インドネシアのガムランの音を鳴らす楽器だとのことだ。
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