ロジャー・ウォーターズ、ピンク・フロイド再結成を否定

ロジャー・ウォーターズ、ピンク・フロイド再結成を否定 - 2006年作『狂気』2006年作『狂気』

元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズはこの先ピンク・フロイドの面々と活動する気はないと発言し、バンドの再結成がありえないことを明らかにしている。

現在、『ザ・ウォール』の完全ライブ・ツアーを行っているロジャーだが、5月12日にロンドンのO2アリーナで行われたライブではギターのデイヴ・ギルモアとドラムのニック・メイソンがライブに飛び入りするという一幕があり、6年前のライヴ8での再結成ライブ以来、初めてピンク・フロイドの面々が顔を揃える機会となった。ただ、キーボードのリチャード・ライトは2008年にがんで他界している。

この5月12日のライブの後、ロジャーは本格的な再結成への期待を語っていたというのだが、ここにきて意見を翻したことをBBCラジオとのインタビューで明らかにしている。

「ぼくとしては、ぼくがいた20年の間にあのバンドに関わることができて本当によかったなと思うし、自分でもすごく満喫したと思うんだ。みんなと一緒にそれこそすばらしい作品を作ってきたと思うけど、もう二度とああいうことをやろうとは思わないよ」とロジャーは語っている。

また、昨年にもチャリティ・コンサート用にピンク・フロイドを再結成させるという計画はあったが、これが実は名門ゴールドスミス財閥の令嬢ジェマイマ・カーンのためにセッティングされたライブでもあったことが判明したため中止になっている。

ニックはこの時のチャリティ・ライブがジェマイマ・カーン邸で行われることになっていたこと自体が再結成には「ふさわしくなかった」と説明している。

今年に入ってからニックは、元のメンバーでライブは是非やりたいと語ってきていたが、ツアーをやる可能性はないとも説明していた。

また、バンドはデジタル配信をめぐって長く争ってきたEMIとの訴訟も和解にこぎつけ、9月26日からはカタログのリマスタリング再発を行う予定だ。


(c) NME.COM / IPC Media 2011
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