アメリカの議会でザ・ホワイト・ストライプスの“エフェクト・アンド・コーズ”の歌詞をある議員が審議の際に引用したという。審議は政府の予算案をめぐってのもので、予算案があまりにも紛糾しているため先週場合によってはアメリカ政府が機能停止に追い込まれそうな局面をも迎えたため、ある民主党議員が野党の共和党議員に“エフェクト・アンド・コーズ”の歌詞を引用しながら説得にあたったそう。
説得にあたったのは民主党のドナ・エドワーズ議員で、「結果を引き合いに出してそれが原因だと糾弾するな」という内容のこの曲の歌詞を共和党議員に向けて朗読したとか。これは議会がアメリカでも「ねじれ状態」を迎えていて、予算案潰しのために野党の共和党がありとあらゆる揚げ足取りをしていたため、エドワーズ議員は「共和党議員への教訓として歌詞を引用した」と語っている。
アメリカでは予算案が成立しないと政府が機能停止することが法律で定められていて、その場合にはさまざまな行政サービスが麻痺してしまうことになっている。
エドワーズ議員は「死んだ人間が献花に恨み言をぶつけても意味がない」などといった歌詞を引用しながら「みなさんはこの曲の始まりのフレーズをお忘れになっているようです。結果を引き合いに出してそれが原因だと糾弾することはできないのです」と説得した。
説得のかいあって、共和党は民主党の調整案を受け入れ、4月8日に締め切り2時間前に予算案は成立したとか。
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