ボブ・ディラン、生涯で初のヴェトナム公演を実現させる

ボブ・ディラン、生涯で初のヴェトナム公演を実現させる - 2008年作 『テル・テイル・サインズ』2008年作 『テル・テイル・サインズ』

先週自身にとって初となる中国公演を行ったボブ・ディランだが、4月10日にはやはり初となるヴェトナム公演も実現させた。

会場はホーチミン市にあるRMIT大学で、約4千人のオーディエンスを前に17曲演奏したとBBCが伝えている。この日のセットでは“ライク・ア・ローリング・ストーン”のほか、“ジョリーン”や“ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング”など比較的新しい楽曲も演奏された。

しかし、その一方で“風に吹かれて”や“時代は変わる”など1960年代のボブ・ディランの反戦歌やプロテスト・ソングは演奏されなかった。

セットリストは事前に政府の承認が必要となったというが、このヴェトナム公演のプロモーターを務めたロッド・キントンは特に制約が当局からかけられることはなかったと語っている。

今回のボブの中国公演もヴェトナム公演もセットリストはここ数年のボブのライブの内容に準拠したものになっている。たとえば、昨年の日本公演でも“風に吹かれて”は全14公演中、東京3公演でのみ演奏され、“時代は変わる”は演奏されていない。あるいは昨年のアメリカ・ツアーの11月分の全19公演中にも、この2曲は一度も演奏されていない。

4月10日のセットリストは以下のとおり:

'Gonna Change My Way Of Thinking'
'It Ain't Me, Babe'
'Beyond Here Lies Nothin''
'Tangled Up In Blue'
'Honest With Me'
'Simple Twist Of Fate'
'Tweedle Dee & Tweedle Dum'
'Love Sick'
'The Levee's Gonna Break'
'A Hard Rain's A-Gonna Fall'
'Highway 61 Revisited'
'Spirit On The Water'
'My Wife's Home Town'
'Jolene'
'Ballad Of A Thin Man'
'Like A Rolling Stone'
'All Along The Watchtower'
'Forever Young'

(c) NME.COM / IPC Media 2011
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