ボブ・ディランの初の中国公演、熱狂的に迎えられる

ボブ・ディランの初の中国公演、熱狂的に迎えられる - 1964年作 『時代は変る』1964年作 『時代は変る』

5月に70歳目の誕生日を迎えるボブ・ディランだが、4月6日に生涯で初となる中国でのライブを実現させ、観客からの恍惚にも近い喝采に迎えられたとビルボード誌が伝えている。ライブは5千人ほどの観客を迎えて北京の工人体育館で行われ、観客は圧倒的に若く、また、外国人の姿も多く見かけられたという。

今回のライブは中国文化省からセットリストについて厳しく注文がついたことでも知られていて、ボブが1960年代に歌った反体制的なプロテスト・ソングはご法度という取り決めになったことが取り沙汰されてきて、実際に“時代は変わる”などは演奏されなかったことをビルボード誌などはことさらに伝えている。しかし、実際のセットリストは前回の日本公演時のものと較べてもほとんど変わらないものとなっていた。観客が特に熱狂したのは、アンコールでの“ライク・ア・ローリング・ストーン”と“見張塔からずっと”だったという。

なお、ボブは4月8日には上海公演を控えているが、この公演のパブリシティ記事を掲載した地元上海の新民晩報紙は記事中のボブの写真を間違えてウィリー・ネルソンのものを使ってしまったとか。デイリー・テレグラフ紙の取材に答えた中国の音楽評論家は「中国では多くの人がボブ・ディランを聴いたことはあるかもしれないが、ボブ・ディランの容姿を知っている人はそう多くないかもしれない」と解説している。

気になる北京工人体育館でのセットリストは以下のとおり:

Gonna Change My Way Of Thinking
It's All Over Now, Baby Blue
Beyond Here Lies Nothin'
Tangled Up In Blue
Honest With Me
Simple Twist Of Fate
Tweedle Dee & Tweedle Dum
Love Sick
Rollin' And Tumblin'
A Hard Rain's A-Gonna Fall
Highway 61 Revisited
Spirit On The Water
Thunder On The Mountain
Ballad Of A Thin Man

Like A Rolling Stone
All Along The Watchtower

Forever Young
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