1月と2月にわたって主役のセイント・ジミー役をビリー・ジョー・アームストロングが自ら務めたグリーン・デイの『アメリカン・イディオット』のブロードウェイ・ミュージカル版だが、その後主役が交代してからは劇の興行売上が急降下的に下がっているという。
ビリーはニューヨークのブロードウェイで上演されているこの公演から2月27日を最後に退いてAFIのボーカルのデイヴィー・ハヴォックとバトン・タッチしているが、その後の週単位のチケット・セールスは130万ドル(約1億660万円)から39万5千ドル(約3240万円)へと落ち込んだとビルボード誌が伝えている。
また、ビルボード誌の記事はこうした成績の落ち込みは公演の打ち切りへと繋がりやすいと指摘していて、ニューヨーク・タイムス紙も打ち切りが近いのではないかとほのめかしている。
上演側の広報などは今回の成績悪化についてなにも触れていないが、これが今後の上演予定に反映されることは間違いない。もともとビリーが最初に公演に出演した時にはチケットのセールスは50パーセントの伸びを示したという。
ミュージカル版『アメリカン・イディオット』はもともとミュージカル俳優のトニー・ヴィンセントがセイント・ジミー役を演じていたが、昨年も何度かビリーがセイント・ジミー役を務めていて、今年の1月にトニー・ヴィンセントが降板になったため1月と2月はビリーがほぼ1人で演じきっていた。
また、今年の秋からはこのミュージカル版のアメリカ・ツアーを敢行することも発表されているが、まだ配役については明らかにされていない。
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