EMIの経営権をシティグループが掌握

イギリスを代表するレコード会社で世界最大のメジャー・レーベルのひとつ、EMIはシティグループに買収されることになった。EMIは34億ポンド(約4500億円)もの負債を抱えていたが、シティグループに直接の経営権を譲ることで一部の負債が帳消しになり、負債を12億ポンド(約1600億円)にまで圧縮することに成功したとBBCが伝えている。

リリー・アレン、ピート・ドハーティ、ケイティ・ペリー、ロビー・ウィリアムズ、ゴリラズなどを抱えるEMIだが、現在の経営陣のまま営業は続けていくが、シティグループは時期を見て会社の転売を視野に入れているという。

もともとEMIはガイ・ハンズ率いる投資ファンド、テラ・ファーマに07年に買収されているが、この時の主な出資者がシティグループだった。しかし、テラ・ファーマが経営権を掌握してからいっこうにEMIの負債が減らず経営環境が改善されなかったため、今回、シティグループ本体が経営に乗り出すことになった。

テラ・ファーマ時代にはレディオヘッド、ジョス・ストーン、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズなどがEMIの体制を嫌って離れたといわれていて、看板アーティストを失うことにもなった。アビイ・ロード・スタジオの売却問題もテラ・ファーマのシティグループへの対抗策として目論まれたものだったといわれている。

(c) NME.COM / IPC Media 2011
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