ブラーのデイヴ・ラウントゥリー、ブラーの今後と音楽業界の未来について熱く語る

ブラーのデイヴ・ラウントゥリー、ブラーの今後と音楽業界の未来について熱く語る - 1997年作 『ブラー』1997年作 『ブラー』

ブラーのドラムのデイヴ・ラウントゥリーは、2011年にまたブラーとしての活動再開は充分考えられると語っている。ただ、作品制作などの具体的な計画やプランはまだなにも決まっていないという。

デジタル化の時代にアーティストの権利をどう守っていくかを探るフィーチャード・アーティスト連盟(FAO)の大使としてNMEの取材を受けたデイヴだが、話題はブラーについても及び、バンドが今も「連絡を取り合っている」が、「具体的な計画はまだない」と明らかにした。

昨年11月の時点でボーカルのデーモン・アルバーンはブラーとして召集をかけたいとも語っていたが、デイヴによれば、新しい楽曲制作に乗り出しているというよりは、まだいろいろ話し合っている段階だと説明した。

「連絡は取り合ってるよ」とデイヴは説明する。「でも、具体的なものはなにもないし、なにをやるのかもなんにも決まってないから」。

また、夏のフェス・シーズンにブラーとして出演するのではないかという憶測もさまざまウェブサイトなどで囁かれているが、デイヴはそれはまずないだろうと語っている。「いくつものフェスに出たり、ツアーをするということになったら、まずは作品を作らないとならないからね」。

その一方で、FAO大使としてデイヴはイギリスの大手レーベル2社に、アーティストの新曲をラジオでオンエアする場合には必ずその曲のシングルもその直後にリリースするという取り決めを約束させたと語っている。

「このタイムラグがなくなることは本当に重要なんだ」とデイヴは語る。「業界全体がようやくアナログからデジタルへと歩み寄った感じがあるんだよね。ラジオの電波にいったん乗ってしまったら、もはやその音源がネットでばら撒かれてしまうことは避けられないものなんだよね。だったら、そのニーズに答えられるように業界が即座に動かないとだめなんだよ。その体制を作ってもらうと、本当にみんなが助かると思うんだ」。

今回の措置は特に新人アーティストにとってありがたいものになるとデイヴは語る。「結局、違法コピーとダウンロードで苦しむのは若い、新人のバンドだからね。バンドは生活していかなきゃならないし、それを助けていくものはなんだって前向きなものになるはずだと思うよ」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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