ザ・スミスが好きだという発言が逆にモリッシーやジョニー・マーからの怒りを買ったイギリスの首相デヴィッド・キャメロンだが、12月8日のイギリス議会下院本会議の代表質問で、そのことを問われることになった。
キャメロン首相はザ・スミスのファンだと公言したことで、元ザ・スミスのモリッシーやジョニー・マーから猛烈な反発に遭っていて、特にジョニーからは「好きになることを禁じる」とまでダメ出しをされてしまっている。
12月9日には大学生の学費公費負担廃止案の採決という波乱含みの議会運営が続くなか、キャメロン首相は野党労働党のケリー・マッカーシー議員からの質疑でザ・スミスについても訊かれることになった。
「ザ・スミスの熱烈なファンである一人として、きっと総理はモリッシーとジョニー・マー両名から好きになることを禁じられたと聞いてさぞかし落胆したであろうと想像に難くありませんが」とマッカーシー議員は前置きを述べてからこう続けた。
「そもそもザ・スミスというのは典型的な学生受けのするバンドでもあります。明日の評決で学生の学費負担増を実現させた場合、総理は学生たちがどういう曲を聴くだろうと思いますか。“ミゼラブル・ライ”(惨めな嘘)でしょうか。“アイ・ドント・オウ・ユー・エニシング”(きみに借りなどない)、あるいは“ヘヴン・ノウズ(・アイム・ミゼラブル・ナウ)”(現状の惨めさは神のみぞ知る)でしょうか」
これへのキャメロン首相の答弁にもまたザ・スミスの楽曲が含まれていた。
「わたしがその場に姿を現したら、おそらく“ディス・チャーミング・マン”(やさしいおじさん)はかけてもらえないでしょうが、(外務大臣の)ウィリアム・ヘイグと行ったなら“ウィリアム(・イット・ワズ・リアリー・ナシング)”(ウィリアム、実はたいしたことなかったよ)ということになりますでしょうか」
マッカーシー議員とキャメロン首相のスミスのやりとりの動画はこちらから。(→http://www.youtube.com/watch?v=sitAQkQFCBU&feature=player_embedded)
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