ピンク・フロイド再結成がセレブ嫌さにお流れに

ピンク・フロイド再結成がセレブ嫌さにお流れに - 1972年作『狂気』1972年作『狂気』

ピンク・フロイドはチャリティ・イベントで再結成する話を進めていたが、その会場がイギリスのセレブのジェミーマ・カーンの邸宅だったことを知って、辞退していたことが明らかになった。

ジェミーマ・カーンはもともと資産家ゴールドスミス家の令嬢として名を馳せたセレブで、95年にパキスタンの元クリケット選手イムラン・カーンと結婚し、イスラム教に改宗したことでも知られている。04年に離婚してからは俳優のヒュー・グラントと浮名を流したことでも有名だ。

ピンク・フロイドのドラムのニック・メイソンによれば、バンドはカーン邸で行われる予定になっていたイベントで5年ぶりの再結成を予定していたが、その会場がカーン邸と知って出演をとりやめたとのことだ。

「あのイベントはピンク・フロイドの再結成にはふさわしくなかったんだよ」とニックはインディペンデント紙に語っている。「確かに再結成をやるとは言ったけど、あの会場じゃ本当に金持ちだけが相手のイベントだからね。ジェミーマ・カーンがいるっていうだけで、ささやかなものを大げさなものにされても困るからさ。ライヴ8とか、そういう機会を待てばいいようなことを、わざわざ金回りのいいあばずれ女のパーティーのためにライブをやる必要もないだろ?」

ニックはチャリティのためにバンドを再結成させるのはやぶさかではないと語っていて、05年にはライヴ8で再結成を果たしていた。ただ、キーボートのリチャード・ライトは08年に他界してしまっている。また、ギターのデイヴ・ギルモアとベースのロジャー・ウォーターズは今年の7月にやはりチャリティ・イベントで共演を果たしている。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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