72年の自身の“パーフェクト・デイ”のカバーを許可しないことによってスーザン・ボイルのアメリカでのテレビ出演をキャンセルにまで追い込んだルー・リードは、一転して、スーザン・ボイルのこの曲のビデオの演出を手がけている。

スーザン・ボイルはテレビ番組『アメリカズ・ガット・タレント』の生中継で“パーフェクト・デイ”を歌う予定になっていたが、ルー・リードからの許可が結局出ず、また代替の曲も用意していなかったため、土壇場で出演をキャンセルすることになった。その後、ルーはカバーを許可し、“パーフェクト・デイ”はスーザンの新作にも収録されることになった。

するとスーザン側はさらにルーにスーザンの“パーフェクト・デイ”のビデオに関わってほしいとルーに要請し、スコットランドのローモンド湖で撮影が行われたとサンデー・メール紙が伝えている。

「スーザンの故郷スコットランドで美しくて親しみのある作品を撮ってみたいと思ったんだけど、スーザンの方もすぐに了承してくれたんだ」とルーはこのビデオについて語っている。

スーザンはさらにこうつけ加えている。「わたしにとってスコットランドで撮影するということがとっても重要だということがルーにわかってもらえてとても嬉しいです。どれだけ雨が降ろうと嵐になろうと構わなかった。1分1分がすべて楽しかったわ」。

なお、スーザンの新作『ザ・ギフト～夢の贈りもの』は11月10日にリリース。ルーが演出した“パーフェクト・デイ”のビデオはイギリスでは11月7日から放映されているが、まだイギリス以外の国ではストリーミング禁止になっている。