ガンズvsレディング最終幕。アクセル、リーズ・フェスに降臨。これは「戦争だ!」と語る

ガンズvsレディング最終幕。アクセル、リーズ・フェスに降臨。これは「戦争だ!」と語る

8月29日日曜日にリーズ・フェスティヴァルのヘッドライナーとしてメイン・ステージに臨んだガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズは、フェスの主催者側と自身の対立を「戦争だ」とステージ上で断言した。

バンドが登場したのはやはり予定時刻を過ぎてからのことで、30分遅れの9時30分にステージに登場。ライブの本編を“ナイトトレイン”でいったん終了すると、バンドはステージに戻り、アクセルは主催者側にセットを短くさせられているとオーディエンスにぶちまけた。

「今夜はもう何曲かみんなのためにやりたいんだけど」とアクセルはステージで語った。「でも、誰かさんがライブはもう終わりだって言うんだよ。でも、この戦争はまだ終わっちゃいねえぞ」。アクセルがそううそぶいたのは11時20分頃で、実は11時58分まで演奏してもいいと今言われたともアクセルは語り、それから“パラダイス・シティ”を1曲だけアンコールとして演奏した。

ライブの後、レディング・アンド・リーズ・フェスのオーガナイザー、メルヴィン・ベンは11時58分まで演奏してもいいなどとガンズ側には言ってないとNMEに語った。「一体、どこからあんな発言が出てくるのかなあ」とベンは訝しがる。「ぼくは機材の背後から観てたから、実際になにを言っているのかあの時は聴こえなかったんだけどね。ちょっと巻き気味でって指示を飛ばされるとよくバンドってああいうことを言うんだけどね」。

27日金曜日のレディングでバンドは予定時刻より1時間遅れでステージに登場し、騒音条例による終演時刻を超過した後、主催者側から電源を切られるという措置にあった。しかし、バンドはその後も主催者側への抗議としてアンプ機材なしで、アンコールの“パラダイス・シティ”をアコースティックで演奏し、この時アクセルは日曜日に予定されているリーズでのヘッドライナーはやらないと語ったという。

しかし、開演が遅れたとはいえ、実際のリーズでのライブはアンコールまでまったくなんの支障もなく進み、バンドも膨大な観客をステージに惹きつけることになった。

ライブ中、アクセルは何度か衣裳直しを行い、シルヴァーのジャケットから黒のジャケット、パープルのジャケットと続き、その次には赤のジャケットにカウボーイ・ハット、そして派手なホワイトのジャケットの後、最後は白いノースリーヴのシャツでパフォーマンスを終えた。

アンコールの“パラダイス・シティ”を終えるとバンドはステージ前で整列してからお辞儀をしてオーディエンスに別れを告げ、アクセルがこう呼びかけた。「これからの帰り道をみんな気をつけろよ! でもってプロモーターとのトラブルなどは全部、ファーック・ユー!」。

その一方でオーガナイザーのベンはアクセルの「戦争」発言を軽く受け流し、きっとまたバンドをフェスに呼ぼうと自分は考えるだろうと語った。「実際、ブッキングは絶対にまたやると思うよ。でも、バンドがそれを受けてまた演奏してくれるかどうかはわからないけどね」とベンは語る。「この調子じゃバンドから今年はクリスマス・カードを送ってもらえないんだろうな。今日のライブは最高だっただけに残念だよ。でも、イギリスではどうしてもぼくたちとしては守らなきゃならないルールもあるわけで、それもすごくはっきりしたルールなんだよね。だから、全然個人的な感情はここにはないわけで、ぼくとしては連中は最高のバンドだと思ってるだけだから。大体、ぼくが個人的な感情をこんなところにさしはさむわけないじゃない?」。

ガンズのセットリストは以下の通り:

'Chinese Democracy'
'Welcome To The Jungle'
'It's So Easy'
'Mr Brownstone'
'Sorry'
'Richard Fortus Guitar Solo'
'Live And Let Die'
'This I Love'
'Rocket Queen'
'Dizzy Reed Piano Solo'
'Street Of Dreams'
'You Could Be Mine'
'DJ Ashba Guitar Solo'
'Sweet Child O' Mine'
'Instrumental Jam'
'Axl Rose Piano Solo'
'November Rain'
'Bumblefoot Guitar Solo'
'Knockin' On Heaven's Door'
'Nightrain'
'Paradise City'


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