ボブ・ディランは近く行われる自身のライブでチケットのダフ屋行為対策のモデルとなりうる措置を試みる。
現在アメリカをツアー中のボブは8月25日にサンフランシスコのウォーフィールドという会場でライブを予定しているが、この日のライブに関しては一切前売り券を発売していない。
その代わりにこの日のライブを観るには当日券を窓口で買うしかなく、60ドル(約5千円)の代金は現金にしか対応していない。
これはチケットの販売と流通に過剰の経費がかかるのを抑えるだけでなく、チケットのダフ屋行為対策にもなっていて、さらに客1人が買えるチケットも1枚に限られている。
チケット購入のため並ぶのは当日正午12時からということになっていて、開場は17時30分、開演は20時ということになっている。
今回の興行を主催しているゴールデンヴォイスのデヴィッド・レフコヴィッツ代表はこう語っている。「現在のツアーの状況やチケット代金の高騰を考え、こうしてチケットにかかる手数料や経費をすべて排除して非常に消費者マインドなことをやることになって、ものすごく新鮮です」。
この2250人収容の会場だと一時に現金135000ドル(324万円)が発生することになり、警備上の心配も考慮されるが、この昔風の興行のやり方は「ボブの側近」から提案されたものなのだとポルスターでは伝えている。
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