グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア伝記映画の製作が決定

グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア伝記映画の製作が決定 - 1969年作 『ライブ・デッド』1969年作 『ライブ・デッド』

60年代末のサンフランシスコのサブカルチャーとドラッグ・カルチャーをすべて呑み込んだ音楽性を打ち出し、アメリカを代表するバンドのひとつとなったグレイトフル・デッド。中心人物でギタリストのジェリー・ガルシアの死とともに95年にバンドは解散したが、そのジェリーの伝記映画がついに制作されることになった。

脚本はロバート・グリーンフィールドが著したジェリー・ガルシアの伝記『Dark Star: An Oral Biography of Jerry Garcia』をもとにしたもので、グレイトフル・デッドがポップ・サイケ・バンドから脅威のジャム・バンドへと変貌を遂げていった初期の時代を主に描いていくことになるというが、今回この作品ではグレイトフル・デッドではなく飽くまでもジェリー・ガルシアについて視点が置かれた初の作品になるという。

ドキュメンタリー作品は数多く製作されてきているグレイトフル・デッドだが、こうした伝記映画としては初の試みとなる。

また、原作の『Dark Star』は70名近くの知人、友人、家族らからの談話を構成した内容になっていて、おそらくジェリー・ガルシアについて書かれたものでは最も本人の実像に近い姿を描き出した著作ともいわれている。この原作をベースにした脚本を仕上げたのは00年の『ゲット・ア・チャンス』でも脚本を手掛けていたトッパー・リリエン。

監督に指名されたのは07年の『My Kid Can Paint That』でサンダンス映画フェスでも注目を浴びたアミール・バー=レヴ。バー=レヴ監督はリリエンの脚本について「非常に果敢な脚本がこの作品におけるガルシア像を際立たせていて、ありがちなイメージはかなぐり捨てるものになっている」と説明している。制作は今年中に開始し、来年のリリースを予定している。
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