ロジャー・ウォーターズのザ・ウォール・ツアーにデイヴ・ギルモアも特別出演

ロジャー・ウォーターズのザ・ウォール・ツアーにデイヴ・ギルモアも特別出演 - 1979年作 『ザ・ウォール』1979年作 『ザ・ウォール』

ロジャー・ウォーターズが85年にピンク・フロイドを脱退して以来、現在まで基本的に長い確執を続けてきた元ピンク・フロイドのギタリストのデイヴ・ギルモアだが、どうやらふたりの関係にも雪解けが訪れているらしいとローリング・ストーンが報じている。

というのも、デイヴとロジャーが2人で先頃ホーピング基金という団体のためのチャリティ・コンサートで短いセットを演奏したからで、さらにデイヴは『ザ・ウォール』リリース30周年を記念して今年の9月から行われるロジャーのザ・ウォール・ツアーに1度だけゲストとして“コンフォタブリー・ナム”を演奏するということになっているからだ。

きっかけは去年、デイヴがやはりこのホーピング基金のチャリティ・コンサートに出演したことで、この時デイヴはガーシュウィンの“サマータイム”を演奏したのだが、その後デイヴはロジャーに今度は一緒にテディ・ベアーズの“トゥ・ノウ・ヒム・イズ・トゥ・ラヴ・ヒム”を一緒にやらないかとメールで誘ったとのこと。

けれども、その提案にロジャーは(いつものように?)訝しがった。「デイヴの歌がうまいのをわかっているし、この曲の高音部も低音部も楽に歌えるはずだし、それに対してぼくは違うキーを探さなきゃならなくなるし、自分には楽な音域が外れたところでのパフォーマンスを届けるために何時間も何時間も練習していかなければならなくなる」として、デイヴの提案を断った。

しかし、デイヴが一枚上手だったようで、デイヴはさらにこう提案したとロジャーはザ・ウォールのフェイスブック・ページで語っている。「きみが一緒に“トゥ・ノウ・ヒム・イズ・トゥ・ラヴ・ヒム”をやってくれたら、ぼくはきみのザ・ウォール・ツアーに1度飛び入りして“コンフォタブリー・ナム”をやるっていうのでどうだろう?」。ロジャーはこれに対して「なんてすごい提案だ! やられたね」と返したとか。もともとデイヴはザ・ウォール・ツアーに参加しようという気持はまるでないとローリング・ストーン誌にも語っていた。

というわけで、ロジャーはデイヴとともに先週末にチャリティ・ライブに姿を現し、2人で“トゥ・ノウ・ヒム・イズ・トゥ・ラヴ・ヒム”、“あなたがここにいてほしい”“コンフォタブリー・ナム”“アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)”を演奏した。一方で、ロジャーのザ・ウォール・ツアーは9月15日にトロントから始まるが、デイヴがどこでゲスト出演するかはサプライズとのことだ。

ロジャーはフェイスブックでこのエピソードに次のような思わせぶりな落ちをつけている。「というわけで、この話はおしまい。あるいは別なお話の始まりかも?」。
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