ザ・フー、2011年春に向けてツアーを準備中

ザ・フー、2011年春に向けてツアーを準備中 - 1973年作 『四重人格』1973年作 『四重人格』

ザ・フーは2011年の春に向けてツアーを計画していることを明らかにした。

ビルボード誌とのインタビューによれば、ロジャー・ダルトリーは、バンドとしてライブ活動はどうあっても止めるわけにはいかないと明らかにしている。

「今ちょうど、次はなにをやろうかあれこれ考えているところなんだ」とロジャーは語っている。「いろいろアイディアもあるし、すべてが順調に運んだら、来年の春頃にツアーに出たいなと思ってるんだ。とにかく、もう止めることだけはしたくないんだよね。俺たちとしては、生涯を通してもうできなくなるところまでやり続けるのがアーティストの役割なんじゃないかと思うんからね」。

73年の『四重人格』をライブに演目として取り込んでいくことになるとロジャーは語っているが、ちょっと具合が悪くなっているところもあるのでそこに手を入れてからツアーに出るという。

「つまり、俺たちの年齢になってもちゃんと意味を持つようにするっていう問題があるんだよ」とロジャーは説明する。「しかも、前回、『四重人格』をやった時から考えると俺も16歳年取ってるわけだし、それにやっぱり、オーディエンスのことを考えた時に俺はいつも問題を感じてたんだよね。つまり、俺たちのショーの提示の仕方、作品のなかでの俺たちの立ち位置の説明にしても、これでいいのかっていうね」。

ロジャーはさらにこう続けた。「やっぱり、初めて観に来たっていうお客さんには物語の語り方がちょっとわかりにくいんだよね。スクリーンに映っているこの人物はピートと俺にとっては何者なのかっていうさ。だから、その辺、ちょっと手を入れなきゃだめなんだ。今のまんまツアーに持ってっちゃったんじゃ、時代遅れなものになっちゃうからね。その辺をちょっと直さなきゃならないんだけど、どうすりゃいいのかは俺にもわかってるよ」。

フーにとっては07年以来のツアーとなるわけだが、ピート・タウンゼントの重度の耳鳴りについてもちゃんと手当てはされているとロジャーは言う。

「別に対策をこうじられないような問題じゃないし、普通とは違うモニター・システムを構築して、ステージでのボリュームも通常とは違うレベルにすればいいわけだし、そこに問題があるんだからね」とロジャーは説明する。「ただ、ピートはああいう中毒性の高い性格の人物だから、興奮にさらわれてしまうとボリュームを異常な大きさにまで持ってっちゃったりするわけで、これもまた問題なんだよね。ロックンロールをやるっていうのはそこが難しいんだよ、アドレナリンがいったん分泌されちゃったらどうするかっていうさ」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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