グーグルが携帯電話で遠隔操作する新型音楽サービスを企画中?

ローリング・ストーン誌が伝えているところによると、グーグルは各レコード会社の幹部とiTunesに対抗する新しい音楽サービスを立ち上げるべく交渉を始めているとか。ウォール・ストリート・ジャーナル紙などはグーグルの検索エンジンとリンクした新しいサービスが年末までには立ち上げられ、11年初頭から実際の購買も可能になるのではと報じているが、これはまだ憶測に過ぎない。

では、グーグルが考案しているシステムはどういうものなのかというと、グーグルのアンドロイドOSを使った携帯から、ユーザーの自宅のMacやPCのiTunesやウィンドウズ・メディア・プレーヤーをそのままストリーミングできる、というようなものではないかとされている。これが実現すると、携帯にいちいち音源ファイルを取り込んだり、ストリーミング専用サイトでアカウントとライブラリをわざわざ作ったりせずに、すぐに自分のコレクションへとアクセスできるようになるのだ。

「たとえば、ストリーミング・サービスのラプソディやスポッティファイなどは大きなプールに音源をためて、そこでユーザーが曲を選んだり、プレイリストを作ったりできるわけですが、携帯からの遠隔操作で自分が持っている音源ファイルを全部どこかにアップロードできたり、どんな回路やチャンネルを通してでもアクセスできるようになるということなんです」と音楽業界のアナリストでロスアンジェルスにあるコンサルティング会社の幹部でもあるアラム・シンレイチは語る。

あるメジャー・レーベル関係者によれば、こういうことだそうだ。「ひょっとしたら、グーグルはこう考えてるのかもしれないね。『オンライン上の音楽バトルではiTunesが勝ったのかもしれないけど、無線を使ったところでは誰もまだなにもやってないぞ』ってね」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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