レイジやカニエらがアリゾナ州の移民法に反対

レイジやカニエらがアリゾナ州の移民法に反対

今年の夏もヨーロッパのフェスを精力的に回るレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンだが、ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャはアリゾナ州で成立した新しい移民法に反対する抗議団体を結成した。

アリゾナ州法SB1070号と通称されているこの条例は、怪しいと感じた人物にいつでも外国人登録の有無を問い質す権限を警察に与えるもので、潔白をその場で証明できない場合には逮捕にもつながりかねない内容になっている。

ザックの呼びかけで集ったソニック・ユース、マッシヴ・アタック、カニエ・ウェスト、サージ・タンキアンらはこの条例は修正されない限り、アリゾナ州ではライブを行わないとしている。団体名は「サウンドストライク」というものになっていて、オフィシャルHPに申し立て書もアップさせている(ただし、現在アクセス不能)。

そのなかでザックはこう語っている。「ぼくたちのなかには警察が人種を基準に捜査を行う、人種プロファイリングの標的にされた者もいると思う。けれども、この条例はさらに横暴な事態を許すことになりかねない法律だ。もし、ほかの州政府がアリゾナの後を追って同じような法律を通過させるようなことになると、ぼくたちは公民権法以前の、人種差別が公権によってまかり通った時代へと突っ込んでいくことになってしまう。この不正義な法律を成立させたアリゾナ州政府は、かつてマーティン・ルーサー・キング記念日を州法で休日として認めなかったことも思い出してもらいたい」。

問題の法律は4月23日に成立し、7月28日から施行される。法案通過の結果を見て、類似の法案を考えている州もあるという。

今回の呼びかけに応じたアーティストは以下の通り:

Cypress Hill
Juanes
Conor Oberst
Los Tigres del Norte
Rage Against The Machine
Cafe Tacvba
Micheal Moore
Kanye West
Calle 13
Joe Satriani
Serj Tankian
Rise Against
Ozomatli
Sabertooth Tiger
Massive Attack
One Day as a Lion
Street Sweeper Social Club
Spank Rock
Sonic Youth
Tenacious D

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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