ラカンターズやフリート・フォクシーズらがグレアム・ナッシュのソロ作をカバー

ラカンターズやフリート・フォクシーズらがグレアム・ナッシュのソロ作をカバー

ラカンターズのブレンダン・ベンソン、フリート・フォクシーズのロビン・ペックノールドらがグレアム・ナッシュの71年の名作『ソングス・フォー・ビギナーズ』へのトリビュートとなった『Be Yourself: A Tribute to Graham Nash's 'Songs for Beginners'』をリリースする。

グレアム・ナッシュといえば、どうしてもクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのメンバーのひとりというイメージばかりが先行しがちで、ほかの3人のキャラが強烈なため、どこか地味な印象を持たれてしまうところもないわけではない。しかし、『ソングス・フォー・ビギナーズ』はちょうどCSN&Yの70年の名盤『デジャ・ヴ』の後にリリースされたCSN&Yの各メンバーによるソロ名作4枚の1枚としても有名な傑作でもある。ちなみにほかの3枚はニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』、スティーヴン・スティルスの『スティーヴン・スティルス』、そしでデヴィッド・クロスビーの『イフ・アイ・クッド・オンリー・リメンバー・マイ・ネーム』になる。

トリビュート・アルバムの企画はグレアムの娘、ナイル・ナッシュがフォーク系のイベントのオーガナイザーと組んでさまざまな若いアーティストに声をかけていったのが発端となり、ブレンダン・ベンソンやロビン・ペックノールド、さらにはフリーク・フォーク系のアリラ・ダイアンやジョナサン・ウィルソンらが参加することになった。

「CSNYのナッシュについては語られなさすぎだよね」とブレンダンは語る。「なんか今もってなお過小評価されていて、見過ごされているように思うんだよね。もちろん、相対的な問題として言ってるんだけどさ。でも、グレアムのボーカルの質は本当にほかの歌い手とはまるで違うものなんだよ。なんていうのかな、あのジョン・レノン的なひっかかりと響きがあるんだよね。すごくきれいに聴こえるところもあるんだけど、ものすごくドライブを放つ時もあるんだ。ちょっと言葉じゃ説明できないタイプのものなんだ」。

ブレンダンは“ベター・デイズ”をカバーしているが、そんなグレアムの声を模倣するのに四苦八苦したという。「一時間くらいすったもんだしたよ。あの高音のパートをちゃんと出そうと思って」とブレンダン。「なんか、いろいろな角度からばらばらにして観察したりして、学生に戻った気分だったよ。一番感動したのは、やっぱりこのアルバムがどれだけ崇高で、繊細で、複雑であるのかをあらためてわかったことだったね」。

トラックリスティングは以下の通り:

1. Military Madness - Port O'Brien/Papercuts
2. Better Days - Brendan Benson
3. Wounded Bird - Nile Nash
4. Used To Be a King - Vetiver
5. Be Yourself - Robin Pecknold
6. Simple Man (Hombre Sencillo) - Bonnie Prince Billy
7. Man In the Mirror - The Moore Brothers
8. There'S Only One - Alela Diane
9. Sleep Song - Mariee Sioux
10. Chicago- Sleepy Sun
11. We Can Change the World (Reprise) - Nile Nash
12. On the Line - Johnathan Rice
13. Hey You (Looking At the Moon) - Tyson Vogel
14. And So It Goes (Music Gets You High) - Jonathan Wilson

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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