トム・ヨークのアトムズ・フォー・ピースNY公演レポ

トム・ヨークのアトムズ・フォー・ピースNY公演レポ

トム・ヨークのソロ・ユニット、アトムズ・フォー・ピースは、4月5日と6日のニューヨークのローズランド・ボールルームでの公演でツアーをキックオフした。

アドムズ・フォー・ピースのメンバーは、ベースにフリー、キーボードにプロデューサーのナイジェル・ゴドリッチ、ドラムにジョーイ・ワロンカー、パーカッションにマウロ・リフォスコ。6日のライブではトムのソロ作品『ジ・イレイザー』をすべて演奏することになった。

さらにソロ・タイムでは、“A Walk Down The Staircase”という仮題のついたバラードをライブでは初めて披露することに。ギターの弾き語りで演奏に入る前にトムはまだ書いている途中の曲だと説明し、実はまだ歌詞を憶えてさえいないとMCで語った。

観客から一番の歓声を引き出したのは “エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス”だったが、レディオヘッドの曲はこれだけではなくてアンコールで“ゼア・ゼア”のシングルB面曲ともなった“ペイパーバッグ・ライター”も一部だけ披露された。

会場にはR.E.M.のマイケル・スタイプ(先日、R.E.M.からドットがついになくなる!との報道があったが、そのバンド名変更?は、バンド恒例のエイプリール・フールであった)、デヴィッド・バーン、アントニー・ヘガティ、ストロークスのニック・ヴァレンシらが会場で見かけられた。

ライブは猛烈な歓声で称えられたが、ライブ後にフリーはそれほど出来に満足していないことをNMEに語った。

「今晩は俺がやたらとトチッたからね」とフリーは白状した。「でも、明日はきっとよくなるよ。(09年10月に)LAでライブをやった時もそんな調子だったし。初回はミスばっかりなんだけど、2回目、3回目とだんだんよくなっていくんだよ。でも、どっちにしろ、トムは本当に自然体のミュージシャンだから、それでもOKになっちゃうんだよ。なにをやってもトムのパフォーマンスは美しく響くんだ」

6日のライブは会場の近くでマンホールがガス爆発するという騒ぎがあり、近隣のビルから人々が緊急避難するという混乱に見舞われたため、開演時間が30分遅れたという。

なお、『ジ・イレイザー』以外の曲で演奏されたのは、“オール・フォー・ザ・ベスト”、“フォッグ”(これもレディオヘッドB面曲)、“エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス”、“ジャッジ・ジューリー・アンド・ザ・エクスキューショナー”、“ザ・ハロウ・アース”、“フィーリング・プルド・アパート・バイ・ホーセズ”。

4月5日
“The Eraser”
“Analyze”
“The Clock”
“Black Swan”
“Skip Divided”
“Atoms For Peace”
“And It Rained All Night”
“Harrowdown Hill”
“A Walk Down The Staircase”
“The Daily Mail”
“Everything In Its Right Place”
“Judge, Jury And Executioner”
“The Hollow Earth”
“Feeling Pulled Apart By Horses”

4月6日
“The Eraser”
“Analyze”
“The Clock'”
“Black Swan”
“Skip Divided”
“Atoms For Peace”
“And It Rained All Night”
“Harrowdown Hill”
“A Walk Down The Staircase”
“The Daily Mail”
“All For The Best'”
“Fog”
“Everything In Its Right Place”
“Judge, Jury And Executioner”
“The Hollow Earth”
“Feeling Pulled Apart By Horses”

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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