2009年のイギリス国内の音楽作品(CD、DVD、ダウンロード等)の売上げが前年比で0.8%下降したことが分かった。
これはエンターテインメント関連の小売店の組合「エンターテインメント・リテイラーズ・アソシエーション(ERA)」が、HMVやアマゾンなど音楽小売業者の90%を網羅したデータに基づいて発表した統計で明らかになったもの。売上げは過去5年のあいだ落ち続けてきたが、今回の下降率は最小。
また、イギリスでの新品CDの平均販売価格が7.99ポンド(約1,100円)であることも分かった。平均販売価格が8ポンドを割ったのはこれが初めてだという。
ERAの理事長キム・ベイリーは、売上げの下降幅が小さくなったのは音楽産業にとって前向きなメッセージだとBBC 6 Musicに話している。
「言うまでもなくみんなまだ不景気の最中にいるわけだけれど、この統計は消費者が音楽を今も愛しているということを示していると思うわ。これが曇り空からの一条の光になるといいわね」
なお、統計では前年に比べて映画の売上げが10.6%、TVゲームの売上げが11%落ち込んだという結果も出ている。
(c) NME.COM / IPC Media 2010
2009年のイギリス音楽売上げ、この5年で最小の下降率
2010.03.25 19:00