ニュー・オーダーの解散、決定的に

6月20日付のNME.comによると、ニュー・オーダーのピーター・フックが正式に解散を認めたとのこと。ピーター・フックは自身のMy Spaceのブログに“バンドは終わった”と書き込むなど、解散説はここ数ヶ月に亙りささやかれていた。但し、バンドとしての正式な発表はまだされていない。

6月18日行われたMOJOアワード授賞式で、バンドの前身であるジョイ・ディヴィジョンが、音楽シーンへの貢献を称えられOutstanding Contribution To Musicを受賞したが、会場に姿を現したのはピータ・フックとドラマーのスティーヴン・モリスのみで、ギタリストのバーナード・サムナーは来場しなかった。その後、英BBC 6 Musicの取材に応じたフックは沈痛な面持ちで、「解散は明白なもの」と明言し、今後バンドとして活動するつもりはない意向を明らかにした。解散理由については「個人的なこと」とのみコメントを残した。

70年代にポスト・パンク・バンド、ジョイ・ディヴィジョンとしてデビュー。ヴォーカリストのイアン・カーティスの自殺、という衝撃的な事件を乗り越えた後、元メンバーで81年に再始動・結成されたのがニュー・オーダー。20年に亙り“ブルー・マンデイ”ほか数々の名曲を発表してきた。82年に当時所属していたファクトリー・レコードの社長であるトニー・ウィルソンが地元マンチェスターに伝説のクラブ、ハシエンダをオープン。80年代後半〜90年前半にかけてのセカンド・サマー・オブ・ラブ、マッドチェスターといった、大きなダンス・ムーヴメントを生み出す原動力となり、バンドはハシエンダとともにシーンを盛り上げた。94年『リパブリック』をリリース後、事実上の活動休止状態となるが、00年には、映画『ザ・ビーチ』のサントラに未発表曲“ブルータル”を提供、01年に『ゲット・レディー』、05年に『ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール』をリリースするなど活動が活発化、05年にはフジロック出演のため来日し、往年の名曲から新曲までを披露し、グリーン・ステージのヘッドライナーを務めあげた。
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